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2008年5月の4件の記事

2008年5月28日 (水)

お金とみどり

今日は佐賀に来ています。

明日ナゴヤに戻って、明後日からは関東、東北です。

陽の極み、夏至のあたりでようやくランディングですね。

さて。

今日は、おいらのやっているもう一つのブログに久々に記事を書きました。
僕がワークショップとイベントを続ける理由

「理由はずばりこういうことです」
なんて断定できるほど自覚的に動いているわけではないですが、
自分で自分を客観的に振り返ってみてこう思う、ってことを、じっくり書いてみました。
僕のことをあまり知らない人にこそ、ぜひ読んでほしいっす。

さて。
先日、佐賀県の鹿島で旧知の人びととやったワークショップの模様を、主催のヨーチが書いてくれているので、
その記事を紹介します。
ナチュラルライフ ヨーチ

ヨーチは、昨年からの九州の旅を円滑にしてくれている、超重要リスペクトパーソン。
ふんどしからジャムから野草茶から、手作り手仕事しながら2人のパワフルな娘を育てつつ、
アフリカン太鼓チームホロヤカンをまとめるビッグママです。

次回は8月9日の長崎の日に再集合です。

そうそう。
僕は情報の運び屋をしつつ、種の運び屋をしています。

遺伝子組換えでやられつつある日本の農業。

各地で在来種の種を保存している方から種をいただき、
畑を持つ友人に渡し、育ててもらっています。

ヨーチには、昨年秋に福岡の「npo未来センター希望」さんでいただいた、
大根、畑菜、ニンジンの種を渡しました。
でもって、今回のワークショップでニンジン葉の天ぷらをいただきました☆

旅が多く畑ができない僕ですが、
それでも日本の自給率を上げる貢献は出来ると思っています。

先日は、熊本で綿を栽培しているナイスガールからどっさりもらった綿の種を、
大阪のモモの家に送りました。

おいらは、年をとって仕事も暇になってきた実家茨城のオヤジと共同で、
仲良く畑をやろうと思っています。

そして、今みんなに伝えている「二十四節気」「七十二候」を使って、
種まきから収穫、種とりまでのデータを集めて、
独自のカレンダーをみなで作りたいと思います。

みんなで守ろう日本の緑☆

では。

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2008年5月27日 (火)

まつろわぬスピリット

冨田貴史@佐世保です。

今日はこれから、福岡の筑前前原を訪ねます。

このあたりは、最終処分地の候補にもあがった二丈町からも近い場所です。

そして、二丈町から佐賀の玄海町は、目と鼻の先です。

ちなみに言わずもがなですが、
玄海町は、プルサーマル計画を2006年3月に受け入れた玄海原発を擁する町です。

地名だけだと、福岡と佐賀っていうと県も違うし遠くの場所のような印象を受けますが、
実際に二丈町の海岸から海を見ると、
対岸が佐賀の唐津で、その先はすぐ玄海なんですよね。

このあたりは、「マツラ族」という海洋民族が幅を利かせていた海域ですが、
やはりその末裔というか、漁師さんたちが叩かれていったということなんでしょう。

つまり、黙って黙々とお米を作る小作人ではなく「海さえあれば生きていける」という、
「お上よりも海とつながるひとびと」
「自然とともに生きるひとびと」
「依存や支配を必要としないひとびと」
つまり、まつろわぬ精神を当たり前に持っていた人々の生活が潰されていったということだと思います。

沖縄でも、六ヶ所でも、北海道の泊でも、福井の若狭湾でも、同様の思いを抱きました。

今の社会の中で民主主義は機能していないし、
封建社会、階級社会、差別社会は終わっていないと感じています。

僕がワークショップや小さな上映会にこだわる理由もそこにあります。

トップダウンはいやなのです。
上からものを言われるのは嫌いだし、
僕の言うことを鵜呑みにされるのもいやです。
輪になって話すのが理想です。


さて。
昨日のことですが、「北海道の夕張で最終処分場誘致を検討する」という新聞記事があったようですね。

【中日新聞【社会】2008年5月26日 21時20分】
夕張で原発ごみ処分場構想 地元商工会議所、応募検討

もちろん夕張が財政破綻したことは知っていたし、
そうやって田舎の自治体が意図的にいじめられていることは知っていたし、
だからこそ、 「地域の財政をどうするのかを僕たちで考えよう」ということで、
縁のある仲間たちとお金についての勉強会を開いてきました。

だけど、まさか、ずばりその夕張で最終処分場の話が持ち上がるとは思ってなかったです。

そこまでストレートに行くか?
と思いました。

つまり、夕張の財政難については情報として知っている人は多いわけで、
「隠してコソコソ進める」スタイルが得意な彼らが、
ある意味メジャーな夕張に手をかけるとは思わなかったのです。

ま、とにかく、そういうことが今起こっています。

もうなりふりかまわないんですね。
よくわかりました。

5月の上旬に僕は北海道を訪ねました。
10日間の滞在期間中、上映会を8回、ワークショップ1回、そして泊原発を視察して、
泊村の隣、岩内町で30年間活動を続ける斉藤武一さんにお話を伺ってきました。

その間、札幌を中心とするアツイヒトビトと一緒にすごし、
それぞれの会を仕込みからバラシまで協働し、
打ち合わせと反省会を繰り返し、
同じ釜の飯を食い続け、語らい続けてきました。
「また帰ってきてね」といわれた言葉が、とてもうれしかったです。
もう、北海道は遠くの場所ではなくなってしまいました。

斉藤さんの姿には、淡々と30年間活動をキープしている、その静かに熱く燃える魂に心を打たれました。

斉藤さんは、
「北海道電力は、実際はプルサーマルもやりたくないはずだ。
でもそんなことを言ってしまったら、国にいじめられる。だから反対できないんだ。」
とおっしゃっていました。

「道民は、北電とともに変わっていかなければいけない。
電力会社を孤立させないためにも、道民がもっとかしこくならなければいけない。」
という言葉に大きな共感を覚えました。

情報を広めること、民意形成の場を開いていくことの大切さを改めて実感しました。

僕はやはり、普通に日常を過ごしている人々の声を拾っていきたいし、
そういう人たちの元に、各原発現地などの状況を手渡ししていく活動を続けなければ、
と改めて思いました。
そして、そういった流れの中で斉藤さんのような人たちと出会えること、意見交換できることの幸せを思います。

斉藤さんと出会えたことは、本当に本当に、幸せです。
一緒に語らっている間、心が震えっぱなしでした。

「このような人たちを孤立させてはいけない」

僕が核について関わり始めたきっかけは、そこにあります。

当時の僕の心を動かしたのは、
放射能の恐怖ではなく、
関わっている人々の思いです。

僕が住む名古屋から車で1時間もかからないところに、
「超深地層研究所」があります。
機会があれば、またゆっくりと詳しく書きますが、僕が一番最初に知り、訪れた核関連施設です。

この施設に反対している人びとの声が、かき消されて続けている現状を知りました。

だまされつづけ、大事なことを隠され続け、そして市民の声は外に全く伝わっていかない状況。

そのことを知ってしまいました。

悩みました。
それまでソニーミュージックに勤めたり、
イベントの企画制作をしてきた僕でしたが、
当時は道を模索中でした。

そして、今までの経験を活かし、こういった人びとの声を届けることをしていくこと、
彼らを孤立させないことをしていこうと思ったのでした。

いまだにそれができているとは思っていません。
本当に日々、自分はなってないな~と落ち込んだりしています。

でも、続けるしかないな~と、いつもそこに思い至ります。

明日は佐賀で「お金についての勉強会」です。

六ヶ所村や佐賀県の玄海町、
山口県の上関、
沖縄の各自治体を訪ねて実際に聞いた話を中心にして、
地域の経済が骨抜きにされていく様子と、核施設や基地施設を含む公共事業と地場産業の関係、
日常の中の消費行動と戦争の結びつき、
などの報告をします。
その上で、どのような地域のありかたを望むか、
そのために自分たちに何ができるかを語らう予定です。

皆さんに会ってみないとどんな内容になるかはわかりませんが。
佐賀は新幹線の問題もあります。
きさくな情報交換、意見交換ができたらと思います。

僕は、民主主義が機能していないなら、
僕たちの語らいの場を民主的にするまでだと思っています。

対立なく、
批判なく、
攻撃することなく、
話の間をわりこむことなく、
人が話している間に他のことを考えることなく、
それぞれの意見を、思いを、
きちんと聞き合える関係性を作っていきましょう。

自分たちの手で民主的な関係性を作っていくこと、
民主主義とは何かを、体験を通じて理解すること。
そのプロセスと平行しながら、
今の社会に対して、意見・提言していける、
そんなバランスをとっていけたらと思います。

ま、未熟者の道は遠く、山は高いですけどね。

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2008年5月23日 (金)

いらんねんと言える愛

Photo

前回の記事でも書きましたが、
5月25日に大阪で「たべたいねん青森 いらんねん再処理」という集いが行われます。

5月25日のこの集いは、
「六ヶ所村ラプソディー」をきっかけに六ケ所のことを知った主婦の方々や若者たち、グリーンアクションや美浜の会といった長年放射能汚染について活動してきた方々が、世代や立場を越えて「食の安全を守りたい」「東北の生産者を応援したい」という思いのもとにつながって生まれた集いです。

当日は、青森県産の生産物の販売、関西の人びとによるパネルトーク、「六ヶ所村通信no.4」上映、青森のPEACELANDの山内さん、宮城の武藤北斗くんのトーク、などが予定されています。


「たべたいねん青森いらんねん再処理」


また、この集いの実行委員を中心にした12名(ですよね)が、5月27日に青森県庁に再処理を止めるための決議文を提出に行きます。

彼らは今この瞬間も集会の成功のために準備を続けているし、
自分たちの声を届けることに気持ちを集中しているのでしょう。
僕はそんな彼らの姿に大いに刺激を受けています。
僕は今九州にいるので、25日の集会にも参加できないし、青森県庁にも同行できません。

関西各地での上映会や勉強会やミーティングなどで出会った、ひとりひとりの顔が思いだされます。
そして、ばらばらの場所で出会ったそのひとりひとりが同じテーブルで語らい、同じ時を共有している姿を、
つながりを深め、経験を積み鍛えられていく彼らの未来を、とてもとてもうらやましく思っています。
そして心から応援しています。出来るかぎりの協働をしたいと思っています。

さて。
「いらんねん」という言葉をキツイと感じる人もいるかもしれませんが、
再処理工場から放射性物質が垂れ流されるという事実は、この言葉の何万倍もキツいことです。

もちろん、雇用面を考えたら再処理工場自体は必要じゃないかという考えもあるかもしれません。

しかし、
生態系を壊しながら、
たくさんの生き物を殺しながら、
工場内の労働者や周辺の住民に被ばくを強要しながら、
仕事とお金を与えることを続けるべきだとは、どうしても思えません。

地元の方々が声を上げない理由はなぜなのか。
その理由は様々あると思いますが、
そのひとつは彼らがあまりにも長い間ほっとかれ続けたことにあるのではないでしょうか。
それは、孤立しているという感覚です。

「再処理はいらない」という言葉の背後には、
再処理がなくても成り立つ世界を創っていくという覚悟があります。

「青森の生産者を応援したい。」
「支えたい。」
「勇気づけたい。」
関西の各地で出会った人たちが、実際に口にしていた言葉を僕は聞いています。
そして、彼らの心の中に、今まで知らなかったこと、無関心だったことを詫びる気持ちや、
これからは当事者として生きていくという決意があることを知っています。

「いらんねん」という言葉は、挑発や攻撃ではなく、
同じ世界に生きる仲間に対する「ともに変わっていこう」というポジティブな意思表示ではないかと思います。

「YES IS LOVE」という言葉がありますが、「NO」にも同様に愛があります。
赤信号に突っ込もうとしている友人がいたら、あなたは「ストップ!」というでしょう。

「NO」というには覚悟がいります。
勇気がいります。
言わないで放っておけば楽です。
かかわらないですむし、当り障りはないし、摩擦も起こらないでしょう。

「おかしような気がするけど、まあいいか。」
「私が言うことじゃないか。」
という、暗黙の容認が、社会全体の雰囲気を決定づけているのではないでしょうか。

「ひとりの声は小さい」のではなく、
「私は無力」なのではなく、
声を小さくしているのも、自分を無力にしているのも自分自身であると思うのです。
声をあげないこと、力を使わないことが、
そのことに慣れ切ってしまっていることが、そのような思い込みを作っているのではないかと思うのです。

相手を仲間だと思っているからこそ言える「NO」に、僕は真実を感じます。
覚悟を感じます。
熱いハートを感じます。
「ともに生き残ろう」という、生への本能を感じます。


さて。
先日、関西の集いの実行委員会から、
5月24日から26日に神戸で行われるG8環境サミットに要請書が送られました。

要請書の内容は以下です:
英語版

日本語訳は以下
日本語版

G8サミットについて(ウィキペディア)


そして、5月25日の集会の流れで、
6月上旬には青森の新聞である東奥日報に、消費者からの声として意見広告を掲載する予定になっています。

新聞紙面の約半分で148万円、全面で288万円かかります。

以下に、意見広告に関する案内文を転載します。

よかったら是非ご一読の上で、カンパと告知協力をお願いできればと思います。

まじで、ぜひお願いします。

世界各国の首脳陣が集まるこの時期こそ、
僕たち普通の市民ひとりひとりが自分たちの望む世界を思い描き、
言葉として、行動として、表現するときです。

僕は、再処理の問題は環境問題ではなく人間問題だと思っています。
私たちの世界観、生き方、暮らし方、つながり方、それをこそ問われているのです。


以下、案内文です。
意見広告についての案内文(美浜の会サイト)
*****************************
青森県の新聞・東奥日報意見広告への賛同募集 ご協力ください
*****************************

関西から、六ヶ所再処理工場ストップの声を青森の皆さんに伝えるため、青森の新聞に意見広告を出します。

5月25日の関西のつどい「たべたいねん青森 いらんねん再処理」実行委員会で議論し、
意見広告の文面も決まりました。下記をご一読ください。

カンパを寄せていただいた皆さま ありがとうございます。
これまでに約60万円のカンパが寄せられています。しかし、まだ数十万円足りません。

新聞への掲載は、6月上旬を予定しています。
ぜひ、意見広告へのカンパにご協力ください。しめ切りは5月末です。よろしくお願いします。

◆意見広告へのカンパ振込先
  郵便振替口座番号 00940-8-271029
  加入者名:再処理意見広告の会

◆1口500円 何口でも結構です。ぜひ、ご協力ください。

◆しめ切り:5月末

◆意見広告の文章は下記です。ご一読ください。

<意見広告文>
たべたいねん青森 いらんねん再処理
            -関西から青森のみなさんへ

りんご、にんにく、長いも、ごぼう、おこめ、
こんぶ、いか、かれい、まぐろ、ほたて など。
青森のたくさんの恵みが関西でも日々食卓にのぼり、
私たちの生きる力となっています。
私たちはこのことに深く感謝しています。

その豊かな恵みが、こともあろうに放射能で汚染されるとは、
そのことに私たちは強い懸念を抱きます。

5月25日に関西一円(滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山)のつどいをもち、
小さな子どもをもつ母親たち、
食べものの生産や流通にたずさわる人たち、
消費者である市民が
六ヶ所再処理に反対する思いを一つにしました。
その決議文は5月27日に青森県庁に持参し、知事に届けました。

六ヶ所再処理工場はまもなく本格稼動しようとしています。
そうなれば、日常的に放出される放射能で、大気や大地や海が汚染されます。
実際、フランスのラ・アーグ再処理工場周辺では、
野菜、牛乳、海藻や魚などから、自然界にはない
セシウム、ストロンチウムやヨウ素などの放射能が検出されています。
これは明日の青森の姿ではないでしょうか。

たくさんのいのちが放射能で傷つけられないよう、
子どもたちが元気に、未来に誇りと希望をもって生き続けられるようにと、
私たちは願っています。

人類の生存すら危うくなりつつある地球環境の中で、
太古の昔から万民のものであった、いのちの大地や、宝の海、そして大気を
放射能でこれ以上勝手に汚すことが許されていいわけはありません。
放射能は県境をこえ、国境をも越えて地球を汚染します。

青森県知事が安全協定にサインさえしなければ本格稼動に入ることはできません。
私たちは食の安全を求める関西の立場から、青森県のみなさんに訴えます。
六ヶ所再処理工場が本格稼動しないよう、ぜひ知事に働きかけてください。
六ヶ所再処理工場の本格稼動に、ともに反対しましょう。

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2008年5月20日 (火)

6月1日@東京

冨田貴史@熊本です。

ブログを立ち上げてから最長のブランクをあけてしまいました。

その間、
沖縄や北海道、関西、東海、関東を行ったり来たりしつつ、
引越しの準備をしつつ、
なかなかブログに手をつけることができずにいました。

その間、ネットでの発信が止まっていた分だけ、
サイレントな時間も多くとることができ、自己対話の大切さを改めて実感していました。

誰の幸せのためにそれをしているのか。
それをしている自分は何者なのか。
この旅はどこに向かっているのか。

自問自答は続きます。

再処理の問題だけでなく、
今後のエネルギーをどうしていくのか、
お金の流れは、食は、森は、水は、人と人のつながりは、、、。

僕がこの世界の中で生きていくために見据えるべきこと、当事者として関わるべきこと。
僕という人間の生きる意味。
今までの人生。
これからの人生。
二度と繰り返されない今というとき。

一生涯かけても何をどこまで出来るかは、まったくわかりません。
今日明日に死ぬ可能性は、常につきまといます。

「こんな活動をしていて、社会から抹殺される危険を感じることはありませんか?」
札幌での上映会で、こんな質問を受けました。
似たような質問はよくもらいます。

ありえないともいえるでしょうが、100%ありえないということはないでしょうね。
僕次第だと思います。
あらゆる可能性を受け入れて覚悟することは、大切なことと思います。


「いかに生きたのか」
そのことの証は今ここにしかないのでしょう。
そんなことを最近は改めて実感します。

自分の子供を含めた未来の仲間たちに、どのようなバトンを渡していくか。
その答えは今ここにある選択のひとつひとつなのでしょうね。

いかに生きるかを見据えるならば、
しんどいことも、楽しいことも、すべては自分を磨く機会です。

自分を鍛えていくための機会をいただけていることは、とてもありがたいことです。
自分の弱さ、未熟さを知る機会も、ありがたいものです。
落ち込み、苦しみ、悲しむ時も愛すべき時です。

日々の交流は、僕にとってとてもとても有意義です。
各地を訪ね人びととの出会いや交流を重ねることでいろいろとわかってきたことがあるし、
特に1年以上通っている九州では、市民バンクの立ち上げや地域通貨の勉強など、
一歩、二歩と踏み込んだ協働が始まっています。

「直接会う」という行為ほど確かなものはないと実感します。

コミュニケーションスキルを上げること、
他人に対して自分を開いていくこと、
現実を知り、受け止め、当事者として関わり、語らい、共有し、アクションし、創造すること。
対話力をつけていくことが、六ヶ所にかぎらず諸々の「人間社会が生み出したアンバランス」を
解決する最重要キーと認識しています。


さて。
ぎりぎりになってしまいましたが、
今日はひさびさに自分で企画をしたイベントを紹介させていただきます。
6月1日に東京の千歳烏山で、
「六ヶ所村通信no.4」上映、
鎌仲ひとみさんとhalko(桑名晴子)さんを招いてのトーク&ライブ、
を行います。

この会は、
六ヶ所村の再処理工場が本格稼働を直前に控える今というときに、
情報や意見、思いを交換するためのものです。
よかったら、記事の文末にある案内文の転載・転送を協力願います。

また、この時期、
関西では、青森の生産物を守りたいという思いを合わせて東奥日報という青森の新聞に意見広告を
掲載する動きがあります。
東奥日報への意見広告のよびかけ

6月7日には青森で、「NO NUKES PARADISE」という大規模な集会があります。
NO NUKES PARADISE

6月1日のイベントでは、上記2つのアクションへの協賛を行います。
もちろんイベント内でそれぞれのアクションについての情報共有も行いますので、
今どこで何が起こっているのかなど、それぞれの持っている情報を交換し合いしょう。

誰かが勝ち、誰かが負けるのではなく、
勝ち負けを超えた、格差も差別も対立もない未来への答えは、
コミュニケーションを開いていくこと、
対話を重ねること、
対話の中で勝ち負けや格差や差別や対立を超えていくこと、
そのプロセスの先にこそ生み出されていくものと思っています。

今は見えない解決への兆しが、かならずこの先に存在すると信じています。
いついかなる時も消えることのない、この根拠のない確信があるかぎり、
僕は人生の旅を続けていけるなと思います。

また書きますね。

僕のつたない文章に付き合ってくださっていることに、心から感謝します。
ありがとうございます。


(以下、転送・転載歓迎します)

***********************************
6月1日(日)東京(千歳烏山)
【「六ヶ所村通信no.4」上映&たっぷりトーク&ライブ】
ゲスト:鎌仲ひとみ、halko(桑名晴子)
***********************************

本格稼働予定を直前に控える六ケ所村再処理工場。
その一方で、映画「六ヶ所村ラプソディー」自主上映などをきっかけに人びとの輪は広がり続け、各地で多種多様なアクションが起こり続けています。再処理工場は今どうなっているの?どんなアクションが起こっているの?映画に出ていたあの人の今は?自分に出来ることは?エネルギーの未来は?
「六ヶ所村ラプソディー」完成後から今日までの動きを映し出す「六ヶ所村通信no.4」を見て、お互いの疑問質問、提案や意見、ヴィジョンを出し合い語らいましょう。
ゲストには、同映画監督の鎌仲ひとみさん、ミュージシャンでありながらこのテーマに深く関わり続けているHalkoさんを招き、たっぷり語らいと音楽の時間を設けてお待ちしています。
焦らず恐れず、なおかつしっかり現実を見つめて生きていくための、ゆっくりと深い時間になればと思います。

【スケジュール】
6月1日(日)
13:30 開場 
14:00 「六ヶ所村通信no.4」(上映時間77分)
16:00 トーク&ライブ(約150分)

【会場】
LIVE BAR TUBO
東京都世田谷区南烏山6-8-7楽多ビル2F
TEL/FAX:03-5313-8151
http://www.geocities.jp/tubo_kuma/
※京王線「千歳烏山」駅から徒歩5分

【ゲスト】
鎌仲ひとみ(「六ヶ所村ラプソディー」「六ヶ所村通信no.4」監督)
halko(桑名晴子・ミュージシャン)
進行・聞き役:冨田貴史

【参加費】
2000円

※座席の都合があります(定員40名)。
 出来れば、以下の問い合わせ先に電話でご予約ください。
※当日のイベント収益は、6月7日青森での「NO NUKES PARADISE」への協賛金、
 青森の農産物・海産物を守りたい声を届ける東奥日報への意見広告掲載費に充てられます。
 当日はカンパも受け付けます。
 
【NO NUKES PARADISE】
http://peaceland.jp/PeaceFiles/event.html#Anchor-NO-35882
【東奥日報への意見広告】
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/iken_kokoku_kampa.htm


【問い合わせ】
COSMIC SLOW 冨田貴史(前日まで)
080-6947-2491
takafumitomita1320@yahoo.co.jp

LIVE BAR TUBO(当日まで ※メールは前日まで)
03-5313-8151
tubo_kuma@yahoo.co.jp

【鎌仲ひとみプロフィール】
映像作家。
大学卒業と同時にフリーの助監督としてドキュメンタリーの現場へ。
初めての自主制作をバリ島を舞台に制作。その後カナダ国立映画製作所へ文化庁の助成をうけて滞在する。カナダの作家と共同制作。NYではメディア・アクティビスト集団ペーパータイガーに参加。95年に帰国してからNHKで医療、経済、環境をテーマに番組を多数制作。98年、イラク取材をきっかけに「ヒバクシャー世界の終わりに」を作る。現在は東京工科大学メディア学部助教授に就きながらその後も映像作家として活動を続けている。
ブログhttp://ameblo.jp/rokkasho/

【halko(桑名晴子)プロフィール】
ミュージシャン。
1970年代からROCKを通して音楽の路に入る。1976年メジャーデビューしましたが、唄は、自分、そして、人々の生きることへの、メッセージとして、また、80年代言霊の霊力に気付き、86年メジャー活動を辞め、ギター1本で女性で初めての旅唄人となり、日本中を唄って旅を続けながら出逢いの唄を綴り続けてきました。和歌山「月の祭」を10年間参加。伊勢神宮ひもろぎの里にて、子供キャンプを実行。伊勢神宮外宮勾玉池奉納舞台、京都清水寺、廣田神社、奈良吉野「蔵王堂」権現などでの奉納演奏、各地のまつりへの出演、WPPD開催にむけて呼び掛け人となり一人唄日本横断LIVE実行など、精力 的に活動。'06年デビュー30周年に10年ぶりのCD「one」 製作発表を記念し、全ての平和への祈りがひとつになる願いを込めて日本縦断平和祈念こころの唄旅 を継続中。
H.P http://www.funny.co.jp/halko/
CD Shop http://www.one-halko.com

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