« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月の7件の記事

2008年9月23日 (火)

中秋、下弦、向こう3週間

9月23日、正確には0:45、僕たち地球は、秋分のポイントに到達しました。

春分(3月20日14:48)から180度巡ってきたわけです。

3月16日の仙台「海に空に放射能を捨てないで」から数えると、190日目。

早いものですね。
参考映像:3.16 SENDAI / PeaceWalk000

今年の夏は気候変動も甚だしく、政治にオリンピックに乱れに乱れ、
どさくさに紛れて秋が深まってしまったという印象があります。

中秋の名月を愛でる余裕も、あったのか、なかったのか。

僕自身、この夏~秋にかけては、月や太陽や花鳥風月の移ろいを味わう余裕のある時とない時のはざまを、
行ったり来たりしていたように感じています。

9月上旬にはひさびさに体調崩してダウンしたし、精神的な落ち込みも体験しました。

おかげで色々と気づくことありまして、足元を見つめ直し、自分自身を見つめ直す、とてもよい機会になったと感じています。

気づきは第一歩。そこから意識的に一歩ずつの足取りをとり直すことで、
今までの癖やパターンを、はずしていけるのでしょう。

今日は秋分でありつつ、中秋葉月の下弦の月です。

潮も穏やか、心も穏やかです。

春分、秋分=太陽暦の陰陽調和。

上弦、下弦=太陰暦の陰陽調和。

二つのフラットポイントの重なり。

まるで宇宙が「とりあえずいったんクールダウンしなされ」と言っているようにも感じられ、素直にその忠告を受け入れたい気分です。

精神のアチューンメントをとるにはもってこいの好機であるといえるでしょう。

神智学のルドルフ・シュタイナーさんは、断食は春分に近い下弦の月から始めるとよいと申しておりました。

フラットなポイントから事を始めるということは、
昂らずにクールに事を始めるということであり、
長く続ける活動に取り掛かるには、下弦や上弦から始めるといいようですね。
(実際、そう感じます)

僕も、無意識に、一昨日、昨日、と、朝食と昼食を抜いて仕事をしていました。

どちらもワークショップでしたが、疲労感はなく、むしろいらぬ力が抜けて、気持にも余裕が生まれたように思います。

朝昼を抜くと、腸内の浄化が促進され、腸内がクリアになることで脳内もクリアになっていくことを実感出来て楽しいです。

とはいえ、先ほど玄米+五穀米を炊きましたので、明日の昼は、食べます。
小松菜もしなびつつあるので、味噌汁にします。
昆布と天然わかめ(ゴツい)を(百姓庵のにがりを混ぜて)水につけてありますので、ダシはしっかり取れるでしょう。

明日は、ハッピー六ケ所☆KANSAI主催による、祝島茶会です。

びわ茶や干したこ、たこ燻製などの販売もあります。

山口県知事宛にハガキを書いたり、寄せ書きタペストリーを作る時間もあります。

祝島を訪ねた主催メンバーのレポート、上関原発の近況報告、意見やアイデア・質問の交換、など、ざっくばらんに語らいましょう。


以下、向こう3週間ほどのスケジュールをお知らせします。

詳細不明な点もありますが、ご容赦ください。

------------------------------------------------------------

9月23日(火・祝)  南方

●祝島茶会●
~自然とともに自立していきる~

第一回 14:00~ 第二回 18:00~

会場:風人の家
(阪急南方、地下鉄西中島南方駅2番出口よりすぐ)
http://www.painukaji.com/marchan/

ナビゲーター:冨田 貴史

参加費:1000円(要予約)
申込・問合:風人の家
TEL:06-6101-8818
MAIL:kajipito@painukaji.com
URL:http://www.painukaji.com/marchan/

主催:ハッピー六ヶ所☆KANSAI
コミュ:http://mixi.jp/view_community.pl?id=3037987
ブログ:http://blog.livedoor.jp/happy6kasho/

------------------------------------------------------------

9月24日(水) 吹田

●暦のワークショップ●

会場 モモの家

※阪急吹田駅から歩いて5分 
 JR吹田駅から歩いて12分
 吹田市泉町5-1-18

 モモの家 地図
 
講師 冨田貴史

昼の部13:30~16:00 陰陽説と暦の話

夜の部19:00~21:30 マヤの叡智と13の月の暦   

参加費 各2,000円 

秋分は陰陽が調和するポイント。
このタイミングに時間のとらえ方を見つめなおし、未来を創造するヒントになれば、と思います。  

◎モモの家までご予約くださいね。

TEL&FAX 06-6337-8330  

E-mail momo-noie@nifty.com

------------------------------------------------------------

9月 25日(木) 和歌山

●祝島茶会 ●

会場 Cante del Sol(カンタ・デル・ソル)
    (和歌山市毛見浜端996ー2 (浜の宮海水浴場前)TEL 073ー444ー2239)

山口県の瀬戸内海に浮かぶ美しい島、祝島に、この夏4年に一度の大祭「神舞」を見に行って来ました。

日本の原風景を思わせる島の風景、とびきり明るく優しい島の人達に出会い、
すっかりこの島を大好きになって帰ってきました。

一方、26年前から建設計画が持ち上がっている上関原子力発電所の着工が、
島の僅か4キロメートル先の対岸で、まさに今、始まろうとしています。

原発に頼らない島作りを、と、無農薬野菜の栽培や、循環型農業を目指した放牧豚の飼育、
特産物の充実など、さまざまな試みを実践しながら26年間、祝島は原発にNOを言い続けています。

こうした祝島の人達の自然と共に歩もうとする生活には、私達の未来への大切なヒントが沢山ありそうです。

今回、カンタ・デル・ソルにて祝島についてワークショップを開く事になりました。

ナビゲーターに冨田貴史さんをお迎えし、祝島の現状や、これからの私達の未来についてお話しを聞きながら、
みんなで話し合いませんか?

祝島の特産物などを使った美味しいご飯(要予約)を作り、お待ちしています。

お気軽にご参加下さーい♪


18:00~ 祝島ごはん スタート
19:00~ 茶会スタート

☆ワークショップ代(祝島特産びわ茶付き) ¥1000

☆祝島ごはん(特産物などを使ったおいしいご飯)を召し上がる方は事前にご予約下さい♪(¥700)


カンタ・デル・ソル(太陽の歌)
所在地 和歌山市毛見浜端996ー2 (浜の宮海水浴場前)TEL 073ー444ー2239
営/ 11:00~ 日没まで(ランチは11:30~)
休/水曜日 P/あり

------------------------------------------------------------

9月26日(金)  山陽小野田市

●「六ヶ所村ラプソディー」上映会●

19:00 上映開始
21:30  終了予定

場所 : 竜王山キャンプ場 キャンプセンター2F
竜王山キャンプ場

会場問合せ:0836-89-0055

参加料 1000円

主催者問合せ:090-5372-8326(植野)

------------------------------------------------------------

9月27日(土)  宇部市

●「暦のワークショップ」●

15:00~17:00

場所: 「じゃがいも」 宇部市中央町
0836-33-3357

参加料 2000円(ワンドリンク付)
*要予約

【内容】
太陽、地球、月、それぞれに周期があります。そして宇宙のリズムもあります。暦はそのリズムを取り入れたもの。2500年以上も前に中国で農暦と して完成され、6世紀に日本に伝わり育まれた太陰太陽暦(旧暦)。マヤの叡智に根ざした13の月の暦。時間の囚われから解放され、互換で自然と調和した本 来の時間感覚を取り戻しましょう。

主催者問合せ:090-5372-8326(植野)

------------------------------------------------------------

9月28日(日) 光市

●上映会「ACTION!六ヶ所から吹く風」●

場所:虹ケ浜ログハウス(旧アジア雑貨コパカ)
   光市浅江7-29-15

時間:
①10:00~12:00『六ヶ所村通信4』 
②13:30~16:00『六ヶ所村ラプソディー』 
③18:00~20:00『六ヶ所村通信』

原発や核燃料サイクルの問題を重層的に描いた傑作ドキュメンタリー『六ヶ所村ラプソディー』が全国に巻き起こしたムーヴメント、動き出した若者たちの姿をレポートした『六ヶ所村通信4』。
どちらも必見です!まだの人はぜひ、観た人もまだの人に伝えて下さい!

※すべて冨田貴史トークあり/瀬戸内の海と川と平和を守るウオークの映像も上映予定

参加費:①③600円 ②1,000円 ②+①or③1,400円


問い合わせ:瀬戸内シネマ(堀永)090-8360-5825 horishu@hotmail.com

------------------------------------------------------------

9月30日(火) 山口市

●祝島と上関原発について語らう会(仮)●

場所:岡村邸はりはり(山口市道場門前)

13時~16時(仮)

※詳細について確認できていませんので、追ってお知らせします。

------------------------------------------------------------

10月2日(木) 山口市

●暦のワークショップ●

18時30分~ 

場所:わっか屋
    山口市金古曽町1-9

参加費:1600円(祝島のびわ茶・お菓子付き)
☆マイコップ持参でお願いします☆

☆駐車場に限りがございます。
 恐れ入りますが、起こしになられる際は、
 なるべく乗り合わせでお越しくださいませ。

わっか屋:083-932-7880

------------------------------------------------------------

10月3日(金) 美東町

●トーク&ライブ●

会場:マナマナ

※時間、出演者、料金など、確認次第お知らせします。

------------------------------------------------------------

10月4日(土) 光市

●暦ワークショップ「自然な時間の暮らし方」●

場所:普賢寺本堂 光市室積8-6-1

①13:00~15:30
②18:00~20:30
 
普段使っているグレゴリオ暦を見直し、旧暦、マヤ暦など自然とシンクロした暦で新しい時間、
自分の時間の感覚を呼び起こします。「時間に追われてる」、「野菜や米を育てたい」人はぜひどうぞ!

※ナビゲーター:冨田貴史 

参加費:2,000円

問い合わせ:瀬戸内シネマ(堀永)090-8360-5825 horishu@hotmail.com

------------------------------------------------------------

10月5日(日) 光市

●海小屋LIVE!!~ONE OCEAN!僕らは海とひとつ~●


場所:虹ケ浜ログハウス(旧アジア雑貨コパカ)光市浅江7-29-15

 10:30スタート
 11:00ミニライブ
 13:00東郷晶子ライブ
 14:00『祝島通信』(制作:冨田貴史)上映
 15:00トークライブ「10年後、美しい海を残すために 今できること」冨田貴史/原康司/山戸孝
 17:00Skatyライブ
 18:00終了

  ※ブース、食事、販売、地元アート作家の展示もあります。

 祝島に根を張って一流の田舎づくりに挑む山戸▽
瀬戸内海を縦横無尽に漕ぎ渡り、海の素晴らしさを伝える原▽
全国を巡り核の現状を伝えながら人々をつなぐ冨田
…30代の3人が美しい瀬戸内を守るために本音で語り尽くすクロスオーバー×トーク!
そして待望のフルライブ!アースデイ@瀬戸内での鮮烈な歌声ふたたび、喜界島ソウル東郷晶子!!
最後はSkatyをたっぷりと!!!
 
参加費:前売り・予約1,200円 当日1,500円 (高校生以下半額/幼児無料)


 【原康司】20歳から自転車北米大陸横断、アマゾン川カヤック単独下降、アラスカ・ベーリング海1700㌔単独航海などを成功させてきた冒険家。周南市にアウトドアショップを営むかたわら、平生町佐合島に「ダイドック冒険学校」を設立し、子どもたちに海の素晴らしさを伝えている。

 【山戸孝】祝島育ち。2000年に帰郷し、ビワ農家をしながら島の特産品を島のお年寄りとともに生産し、ネット販売している。昨年、原発に頼らない“一流の田舎づくり”を掲げて上関町長選に立候補。アースデイ@瀬戸内実行委員を務め、ホクレア号の祝島寄島も実現させるなど、これまでの原発反対運動の枠を超えた活動を展開している。

 【東郷晶子】鹿児島県喜界島出身のソウルシンガー。幼い頃から島唄を聴いて育ち、大学進学を機に8年間、山口市で音楽活動を続けてきた。昨年、ソロとしての活動を本格化。周南市のライブハウスPeopleやアースデイ@瀬戸内での圧倒的パフォーマンスが話題を呼び、イベント出演が相次いでいる。

 【Skaty】山口生まれ、山口育ちの若きレゲエシンガー。吉野山の伝説的バンド、バンドリーズで修行し、各地で熱いライブを繰り広げている。昨年、山口でレーベルNATTY LIFEを設立。核心を突く歌詞と楽曲、優しくて力強い歌は人々の魂を揺さぶり続けている。

------------------------------------------------------------

10月6日(月) 佐世保市

●暦のワークショップ●

場所:マイ&クレム邸

時間:19時~

料金:1500円

------------------------------------------------------------

10月9日(木) 久留米市

●暦のワークショップ●

場所、時間、料金、未確認です。追ってお知らせします。

------------------------------------------------------------

10月10日(金) 佐賀市

●祝島茶会●

場所:光福寺

時間:19時~(終了後、ご飯付き懇親会あり)

料金:1000円

------------------------------------------------------------

10月11日(土) 福岡県朝倉市

●秋月地球人祭り●

フリーマーケット、ライブ&トーク、ワークショップ

入場無料

場所:アジア民芸雑貨 秋月ろまんの道
   福岡県朝倉市秋月283 
   0946-25-1160

※午後に暦のワークショップをします。

------------------------------------------------------------

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月20日 (土)

上関町議の決断

昨日行われた山口県上関町議会で、上関原発の建設予定地の埋め立てを承認する議案が可決されました。

9:4の多数決で。

この日、ビデオカメラを持って取材に来ていた鎌仲ひとみさんが、退出を命じられた。
議会が始まる5分前にだ。
情報公開を拒否するという意志表示とも受け取れる。

理由を告げずに議長命令で締め出されたそうだが、「記者クラブに入っていない」ということも理由の一つであるようなことを言っていた。

詳しくはまた聞いておきます。

「傍聴はできなくても議場の廊下で聞くならいいでしょう」
とお願いをした祝島島民達も、だれひとり入れてもらうことはできなかったそうだ。

密室の中で、事が進んでいく。

今までもずっと全国の原発建設は、このような方法論で進んできたのでしょうか。

この日の様子を、2人のブログから紹介させていただきます。

また、各マスメディアがどう取り上げたかも、以下に挙げておきます。

特に山口放送は、映像もネットにあげています。

ぜひご覧ください。


街森研究所「上関町の小部屋で多数決される」

氏本農園・祝島だより「暴挙」

■山口放送(KRY) http://kry.co.jp/index.html ■

上関原発計画に関する海の埋め立てを承認する議案が19日、上関町議会で賛成多数で可決された。役場周辺では朝から原発計画に反対する祝島の島民らが抗議の声をあげ、議場も一時混乱した。上関町役場に傍聴席を求めて並んだのは251人。上関町役場の周りには
職員や警察が異例の警備体制が敷き、警戒にあたった。原発計画に反対する祝島の島民たちは役場外で座り込みを行った。上関原発計画を進める中国電力はことし6月、原発施設の敷地造成のため予定地沖の海14万平方メートルの埋め立てを県に申請した。県は今月2日、地元上関町に意見を求め、柏原上関町長はこれに「異議はない」として埋め立てを承認する議案を提案した。本会議は役場2階の議場で午後1時半から始まった。役場一階では傍聴できない島民たちが「審議を聞かせてほしい」と訴え、職員との間で激しい押し問答があった。本会議が始まって、およそ3時間半後の午後4時53分、山谷議長が質疑を打ち切り、埋め立て承認議案の採決が行われた。結局、賛成多数で埋め立て承認議案は可決された。採決の後、原発計画に反対する祝島の島民らが町役場を取り囲んで「原発で事故が起きたら誰が責任をとるのか」などと声を上げ、抗議した。議会の議決を得たことで柏原町長は、近く県に、埋め立てを承認する意見を提出することにしている。 [ 2008年9月19日 山口放送]
【映像】山口放送(KRY)ニュース
<山口放送(KRY)へのご意見・お問い合わせ>
 住所   〒745-8686 山口県周南市公園区
 TEL     0834-32-1111(代表)
        0834-32-3039(テレビ編成部)
 メールアドレス   https://kry.co.jp/outline/inquire/form.html   (←ご意見はこちらに)
■テレビ山口(TYS) http://www.tys.co.jp/ ■
上関原子力発電所の用地造成のための埋立てについて同意する議案が上関町議会で可決されました。上関町長の意見として県に回答することになり埋立て免許に一歩前進しました。上関町議会では埋め立てに関する議案が採決される本会議の1時間前から傍聴希望者を受け付けました。傍聴券を求めて並んだ251人は20の傍聴席を引き当てようと抽選に臨みました。中国電力は原発の用地造成のためおよそ14万平方メートルの埋立てを県に申請しました。県から地元としての意見を求められた上関町では異議なしとする議案を今回の議会に提案していました。町議会の本会議では反対派の議員が町長意見を留保するよう求める動議を出しました。しかし、議長が動議の採決に入ろうとしたため、傍聴席の反対派から怒号がとび騒然とした状態になりました。また役場の外では傍聴できない反対派が中にいれるようもとめて役場の職員ともみあいになりました。反対派住民の怒号で騒然とするなかで採決に入ります。採決の結果、賛成9反対4で可決されました。上関町は、近く県に対し埋立てに異議なしという意見を回答するとしています。この意見を参考に県では埋立てを許可するかどうかを判断しますが、最終的には許可するものと見られます。[ 2008年9月19日 テレビ山口]
<テレビ山口(TYS)へのご意見・お問い合わせ>
 住所   〒753-0292 山口県山口市大内御堀1277番地
 TEL   083-901-3333(代表)
 メールアドレス  news@tys.co.jp(tysスーパー編集局)
         hensei@tys.co.jp(番組に関すること)
■山口朝日放送(YAB) http://www.yab.co.jp/index.html ■
上関原発計画の公有水面の埋立免許で県から意見を求められていた上関町は町議会で原発建設予定地の海の埋め立てに同意する議案を可決しました。上関原発計画では中国電力が6月、建設予定地周辺の海など14万平方メートルを埋め立てる「公有水面埋立免許願書」を県に提出しました。審査を進める県は法律に沿って上関町長に意見を照会しています。建設に反対する町議は建設予定地近くの祝島の島民の同意を得るまで町長の意見を県に提出しないよう求めていて、議会でも動議を提出し採決を見送るよう求めました。賛成8、反対4の賛成多数で埋め立てに同意する議案は可決されました。地元の上関議会が埋め立てに同意する議案を可決したことで、次は県が埋め立てを許可するかどうかが焦点となります。 [ 2008年9月19日 山口朝日放送]

<山口朝日放送(YAB)へのご意見・お問い合わせ>
 住所    〒753-8570 山口県山口市中央3-5-25
 TEL     083-933-1111(代表)


■NHK山口放送局 http://www.nhk.or.jp/yamaguchi/ ■

山口県上関町の原子力発電所の建設計画をめぐり中国電力が予定地周辺海域の埋め立て許可を山口県に求めていることについて、上関町の町議会は、「埋め立てに異議はない」として同意する議案を可決しました。上関町の原子力発電所の建設計画をめぐって、中国電力がことし6月、山口県知事に対して、予定地周辺の海、およそ14万平方メートルを埋め立てる許可を求め、知事は地元、上関町の意見を求めていました。これについて、上関町の柏原町長は今月16日に開かれた町議会で、中国電力による埋め立ての許可申請について「異議がない」と述べて、同意する考えを示し、議会の議決を求める議案を提案ました。19日開かれた町議会の本会議でこの議案の賛成と反対の立場からの討論と採決が行われました。原発反対派の議員からは「貴重な生物のいる予定地周辺の埋め立ては認められない」とか、「漁業補償に関する最高裁判所の判決が出る前に同意すべきではない。埋め立てによって問題が発生したら誰が責任を取るのか」などといった意見が出されましたが、採決の結果、賛成8人、反対4人の賛成多数で可決されました。[ 2008年9月20日 NHK山口放送局]

<NHK山口放送局へのご意見・お問い合わせ>
  住所   〒753-8660 山口県山口市中園町2番1号
   TEL   083-921-3737(代表) 

■朝日新聞 http://mytown.asahi.com/yamaguchi/ ■

計画から27年目を迎える中国電力の上関原発計画が着工に向け、動き出した。同社の県に対する公有水面埋め立て許可申請を巡り、上関町議会が19日可決した許可に異議のない町長意見に賛成する判断。推進派の住民が安堵(あんど)の表情を見せる一方、反対派は「最後まで抵抗する」と語気を強めた。 議会では柏原重海町長が「過疎高齢化が進む町を再生するには原発立地による交付金でまちづくりを」と埋め立てに異議がない立場を説明した。だが、岩木基展議員らが「祝島の漁民らの操業の権利を求めた訴訟が最高裁で係争中。認めれば財産権侵害に加担することになる」と議決留保を求めた。さらに清水敏保議員らも「祝島住民の意見を町長意見に反映させるべきだ」と動議を出したが、いずれも否決された。採決前には推進の立場から3人が賛成討論、反対派から4人が反対を訴えた。祝島の山戸貞夫議員は「原発ができる前に埋め立てが始まれば島の暮らしはだめになるという危機感がある。一部地域を犠牲にしたまちづくりに将来はない」と反対意見を表明。一方の推進派は「一日も早く、原発の財源でまちづくりをしなければいけない」(加納簾香議員)、「財政を強固にしないと町の将来が危ぶまれる」(西哲夫議員)、「埋め立てに賛成した上関や四代などの漁協の熱い思いを大事にしたい」(右田勝議員)などと賛成の理由を述べた。2時間余りの審議は結局、8対4で結論が出た。柏原町長は議会終了後、「祝島の方々の思いは理解しているつもりだが亀裂の大きさを感じた。法的な手続きに従い県に意見を伝えるが、(祝島の)気持ちはなんらかの形で伝えたい」と話した。閉会後、山戸町議は祝島の漁協関係者ら74人が近く二井知事を相手取り、公有水面埋め立て免許の差し止めを求める仮処分申請を山口地裁にすることを明らかにした。庁舎外で採決の行方を案じていた祝島の漁師、金田実雄さん(86)は「最後まで抵抗する。あんな怖いものができても島には逃げるところはない」と肩を落とした。 一方、推進派は喜びをかみしめた。上関町まちづくり連絡協議会の井上勝美事務局長は「原発誘致運動から27年間、長かった。まちづくりには財源が必要。やっと入り口に立たせてもらった」と笑顔を見せた。また、中電上関調査事務所の桜井正治広報部長は「町民の多くが原発建設に期待していることが確認された。一日も早く着工できるよう努力し、地域との共存共栄に取り組みたい」と話した。 [ 2008年9月20日 朝日新聞]

<朝日新聞へのご意見・お問い合わせ>
 住所   〒753-0078 山口県山口市緑町2-20
 TEL    083-922-0135(代表) 
 メールアドレス   s-yamaguchi@asahi.com

■読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/ ■

上関原発の建設予定地の公有水面埋め立てについて、同意する柏原重海町長の意見書を可決した19日の上関町議会。議場の傍聴席や町役場には、多数の町民らが押し掛け、計画推進、反対両派の議員による討論が展開された。(小園雅寛、大脇知子)討論では、反対派議員が「(建設予定地に近い)祝島などの少数派が、多数派の利益の犠牲になるのは間違っている」と主張。推進派議員は「町は高齢化が進み、これ以上衰退しないために、原電による財源確保が必要」と強調した。この後、採決が行われ、賛成8、反対4で可決された。閉会後、柏原町長は「祝島の人たちの気持ちは分かるが、法的手続きと心情とは別。これからも誠意を持って臨みたい」と述べた。賛成した議員は「ノーコメント」などと多くを語らず、町役場を後にした。一方、反対した山戸貞夫議員は「町長は推進理由を明確にせず、説明責任を果たしていない。反対の取り組みを強めたい」と語り、知事を相手取って、埋め立て許可差し止めを求める仮処分の申請を行う方針を明らかにした。開会前から住民らが次々と町役場を訪れ、20席の議会傍聴席を求めて約250人が列を作った。本会議が終わると、反対派住民らが議員控室前に一時座り込み、「埋め立て絶対反対」とシュプレヒコールを上げた。「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山根善夫さん(58)は「埋め立てをされたら、漁業は成り立たない。町も、県も、国もそれが分かっているのか」と訴えた。[ 2008年9月20日 読売新聞]

<読売新聞へのご意見・お問い合わせ>
  住所
  TEL   092-715-4462(西部本社)
       06-6881-7000(大阪本社)
  メールアドレス  https://app.yomiuri.co.jp/oform/  (大阪本社)

■中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/News/index.html ■

山口県上関町議会は19日の本会議で、中国電力が上関原発建設のため県に申請した公有水面埋め立てに同意する柏原重海町長の意見案を、賛成多数で可決した。柏原町長は近く県に同意を回答する。県が埋め立ての適否を判断する重要事項の一つが整った。中電によると、埋め立て予定地は同町長島沖の約14万平方メートル。申請を受けて県が2日、柏原町長に意見を照会。回答には町議会の議決が必要だった。本会議では「埋め立てが始まれば祝島の漁業は終わり」「多くの町民が原発財源による町の活性化を望んでいる」など賛否が交錯した。起立採決の結果は賛成8、反対4だった。[ 2008年9月20日 中国新聞]

<中国新聞へのご意見・お問い合わせ>
  住所    〒730-0854 広島県広島市中区土橋町7-1
  TEL    082-236-2455(読者広報センター)
  メールアドレス   dokusha@chugoku-np.co.jp (読者広報センター)
■山口新聞 http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/ ■

上関町議会は十九日、最終本会議を開き、県から意見照会のあった上関原発用地造成のための海面埋め立て申請に関して、柏原重海町長が「異議なし」と提案した海面埋め立て同意議案を賛成多数で可決した。原発反対の祝島住民ら約百五十人が町役場周辺に詰めかけ、「祝島島民を見捨てるのか」などと気勢を上げた。柏原町長はこの埋め立て同意を近く、県に答申する予定。中国電力は六月、原発用地造成のため県に同町田ノ浦沖の海面約十四万平方の埋め立て申請を提出。二井県知事から意見を求められていた柏原町長は「過疎高齢化の進む町の将来を考えた場合、一日も早い原発による町づくりが求められる」として、埋め立て同意議案を提案していた。議会では埋め立て同意議案の質疑で、反対派議員が「埋め立てで被害が起きた場合はだれか責任をとるのか」「最高裁判決が下りる前に埋め立てすれば、どんな判決内容であれ後戻りはできないのではないか」と質問。柏原町長は「責任をとるのは町、県、中電の三者だ」「判決が出た段階で対応したい」と答えた。採決の結果、賛成八、反対四で可決された。[ 2008年9月20日 山口新聞]

<山口新聞へのご意見・お問い合わせ>
  住所   〒750-0066 山口県下関市東大和町1丁目1番7号
  TEL    083-266-0588
メールアドレス    yedit@minato-yamaguchi.co.jp


■西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/yamaguchi/ ■

「埋め立ては認められない」「漁場での生活をどうするんだ」‐。上関町議会は19日、最終本会議を開き、中国電力が上関原発建設のため県に申請していた公有水面埋め立てに同意する議案を賛成多数で可決した。反対派議員の怒号が飛び交い、反対派市民約250人が町役場を取り囲む中、同意案は、賛成8反対4で可決された。議会で柏原重海町長は「海面埋め立ての直近の権利者は旧四代、上関両漁協で、両漁協が同意を表明し、祝島島民の意思を無視しているわけではない。苦渋の同意選択だ」と強調。原発賛成の議員は「まちおこしに原発建設は不可欠。埋め立て同意の意見を早急に提出すべき」とエールを送った。これに対し、原発反対派の議員は「埋め立て予定海域は祝島の重要な漁場。島民の同意が絶対条件」。また、予定海域が最高裁で漁業補償契約の無効確認訴訟中であることに触れ、「判決次第では祝島漁民の財産権侵害となる」と、県への埋め立て同意の意見書提出の延期を求めた。議案が可決されたことについて、反対派の山戸貞夫議員は「埋め立てが始まると、漁場に大きな影響が出る。埋め立て取り消しを求める仮処分申請に踏み切りたい」と怒りをあらわにしていた。上関原発計画をめぐっては、中電が建設用地造成のため6月、県に海面約14万平方メートルを埋め立てる公有水面埋め立て免許を申請。県は、上関町や利害関係者の意見を踏まえて審査し、許可、不許可の判断を下す。[ 2008年9月20日 西日本新聞]

<西日本新聞へのご意見・お問い合わせ>
  住所  〒810-8721 福岡市中央区天神1-4-1
  TEL   092-711-5555 (代表)
       092-711-5331(読者室)

| コメント (1) | トラックバック (0)

2008年9月19日 (金)

六ヶ所再処理工場の近況と呼びかけ

さきほど、向こう3か月のスケジュールを記事にまとめたところでデータが消えてしまい、今、悲しみにくれています。

しおれる気持ちを奮い立たせ、2つほどピックアップします。

11月25日
新宿naked loft
にて。
「海を放射能から守る」をテーマにしたトーク・ライブを企画しています。
おそらく19時半スタート。

出演は、
木下デヴィッド(話・写真?)
冨田貴史(話・写真・映像)
内田ボブ(話・ライブ)
です。

それぞれの現場からの、ストレートな報告、提案を交換したいと思います。


続いて。

11月16日
モダナーク・ファーム・カフェ

「テックワ・イカチ」
という会が開かれます。

この言葉は、アメリカインディアン、ホピの言葉で「大地と交わり命を祝う」という意味です。

主催は、映画「ホピの予言」制作の、ランド・アンド・ライフ。
メインゲストは北山耕平さんです。
【北山耕平ブログ:native heart】
僕は会の第2部で、祝島と上関原発の話を中心に原子力と核の話をさせていただきます。


さて。
そしてお知らせです。

ただいま六ヶ所再処理工場では、
本格稼働前の最終段階であるアクティブ試験の最中で、重大な欠陥が見つかっています。
ガラス固化という技術に関する欠陥です。

再処理をする過程で、
(プルトニウムを取り出す過程で)
かならず放射能のゴミが出ます。

特にその中でも高濃度の放射能を有している「高レベル廃液」は、
そのまま環境中に放出することが出来ないとして、
ガラスビーズと混ぜて、
電気で熱して、
金属の容器に密閉して、
地下300メートル以深に埋めて、
1万年以上保管しよう、
という計画になっています。

このような処分方法を
「地層処分」
といい、
地層処分予定地はまだ決まっていません。

そして、
放射性の廃液をガラスビーズと混ぜて、熱して、金属の容器に密閉することを
「ガラス固化」
といい、
固められたものを
「ガラス固化体」
といいます。

そして今、六ヶ所再処理工場では、このガラス固化試験でトラブルが続き、
現在もトラブルの原因が不明なまま、この試験は停止したままです。

そして、
(以前も記事に書きましたが)
【六ヶ所再処理工場に関するお願いと、明日のトークイベント】
このトラブルの状況を明らかにし、アクティブ試験を中止することを求める要望書が、
全国の市民団体からの呼びかけによって原子力安全・保安院あてに提出されることになっています。

詳しくは以下のサイトから
【賛同呼びかけ・賛同集約団体:美浜の会】

賛同の締め切りが迫ってきましたが、
工場の現状や、
トラブルの内容、
要望書の内容、
賛同の方法、
などを映像にまとめました。

グリーンアクションのアイリーン・美緒子・スミスさんが、
分かりやすく説明してくださっています。

【グリーン・アクション】

へたくそな映像ですが、これでも最善を尽くしたつもりです。

だんだんうまくなっていきますので、ご容赦ください。

見て、広めてくれたらうれしいですし、感想など聞かせてくれたら、それまたうれしいです。

よろしくお願いします。


| コメント (0) | トラックバック (0)

jailer

 「music is love」

ハウスの黎明に大きく携わった、知る人ぞ知るプライベートパーティ「the loft」のデヴィッド・マンキューソの言葉。

「最も好きなDJは?」と聞かれたら、僕は迷わず彼の名前を挙げる。

インドのヴィーナー奏者ハズラト・イナーヤト ハーンは、著書「音の神秘」の中で、

「宇宙は音であり、つまり愛である」

と言っていた。

僕は音楽からたくさんのことを学んでいるし、たくさんの恩恵をいただいてきた。

「どうして原発や再処理に関わるようになったのか」
昨日、プロサーファーの木下デヴィッドさんに質問をされた。
「地元に核施設があって・・・」などと説明をしたけど、電話を切った後も、なんだかしっくりこなかった。

そして、ついさっき、ふと思い出した。

それは、ひとつには、音楽からの影響が大きいです。

あらゆる面において、音楽が先生だったと言えるかもしれない。

政治や文化、歴史についても音楽から学んだ。
歌詞やインタヴューも読んだし、人によっては自叙伝を読んだりもした。
関連する映画を観たりもした。

Bob MarleyやPeter Toshの言葉からジャマイカの情勢を知った。
先住民差別、迫害、情報操作、マインドコントロール、グローバリゼーションの波。

ハウスやテクノといったダンスミュージックの文化の背景からも、
思想管理からの脱却や抵抗の歴史が透けて見えた。

マイルス・ディヴィスは、白人による黒人に対する人種差別にだけでなく、
黒人による白人に対する差別に対しても、はっきりと自分の意志表示をしてきた。

黒人向けのバーのオーナーから
「白人のミュージシャンを連れてくるとは何事だ」
と文句を言われたマイルスは
「こいつが白い肌だろうが緑だろうが、こいつがビル・エヴァンスであるかぎり、おれは雇う」 
とはっきり答えた。

ジミ・ヘンドリクスは1969年のウッドストックで米国国歌を爆撃機の疑似音などとともに激しく演奏した。

マイルス、ジミヘン、カーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイ、ギル・スコット・ヘロン。
アメリカ、イギリス、ドイツ、ジャマイカ、キューバ、メキシコ、ナイジェリア、エチオピア。

無意識にだけど僕はずっと、音楽の世界から世の中を、歴史を、見てきたみたい。

さて。

マヤに、InLakechという言葉がある。

英語にすると I am another yourself  となる。

あなたはわたしであり、わたしはあなたである。

僕たちを騙そうとしているあなた。

おとしいれようとしているあなた。

監視しているあなた。

支配しようとしているあなた。

あなたはもうひとりのわたし自身。

わたしは自分自身の自由を祈るとともに、あなたが自由であることを願い、祈る。


以下に、最近お気に入りのシンガーの曲を紹介します。

ナイジェリア出身の女性シンガーASHA。

曲名は「jailer(看守)」。

声もいいし、楽曲もいい。

この数年、アメリカ在住のシンガーの新作に素晴らしいものが多いと感じる。

国内情勢の行き詰まりを表すかのような、渾身のメッセージが続く。

闇が濃くなると、光は強まるのだろうか。

「陰が極まると陽に転じる」

分裂のエネルギーはもういいです。

やっぱり核融合エネルギーによる太陽系に生きている以上、融合のエネルギーで生きたいです。


Am in chains you’re in chains too
I wear uniforms, you wear uniforms too
Am a prisoner, you’re a prisoner too Mr Jailer

わたしは鎖の中、あなたも同じ
わたしは制服を着て、そうあなたも同じ
わたしは囚人なの、そしてあなたも同じよ、Mr. Jailer


| コメント (1) | トラックバック (0)

2008年9月15日 (月)

我々は信じる

 


  我々は信じる。少なくとも、あなたは目ざめようとしている
  と。そして我々は確信する。あなたがすぐ行動を起こすこと
  によってのみ、我々を次の大事故へと追い立てている、この
  欠格と不法、原子力産業の傲慢と政府の無神経さを止めるこ
  とができるのだと。

      THREE MILE ISLAND事故に際してのUCSの意見広告
            (UCS=アメリカの「憂慮する科学者同盟」)

         


  われわれは もういちど
  もとの道へ戻ろうとしている。
  力をとりもどし
  現代生活と呼ばれる虚構と
  不誠実さにみちた生活から離れて
  いかに生き  
  どうしたら自分に正直でいられるかを
  われわれは もういちど
  学習しなおしているのだ。

           -ローリング・サンダー
(「ネイティブ・マインド」北山耕平・地湧社)より

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月12日 (金)

映像ばかりですが・・

今日から山水人に入ります。
山水人

今日はアイリーン・美緒子・スミスさんとのトークと、「六ヶ所村ラプソディー」上映、「六ヶ所村通信no.4」上映。

16時~24時まで、の濃いスケジュール。
まつりならでは。

僕は、脱原発への道は、広く、みんなで話し合わないと見えてこないと思っている。

ひとりの智恵人のおかげで解決する、ってことではないよね。

議論が必要だ。

議論と、実践。
実践のレポート交換と、さらなる議論。

市民ロビイストの関義友さんが言っていた。

議論とは、「自分には変わる準備があります。あなたと語らうことで、私は変わるかもしれない。」
という開かれたスタンスで語らうことだ。

と。
相手を変えようとするだけでなく、共に変わっていこうという姿勢。

僕は自分の周りに殻を作ってしまいがちなところがある。
それを変えていくことをしたいと、今心から思っている。
開かれた心で、開かれた議論をしたい。

だから、今回のように、泊まり込んでじっくり顔を見合せて、一緒に飯食ったり遊んだりもしながら、語らうということは、本当に尊い機会だ。

さて。

明日は、「核のはなし」というテーマで話す時間をいただいている。

核開発と原子力開発は一緒だ、ということを、丁寧に話したい。

そのあと、地球温暖化と原子力というテーマで対談もある。

明後日は、13時ごろから暦の話をします。

太陽見ながら。

月も満月間近で観測しやすいし、醜聞間近なので、太陽の昇る位置沈む位置から方角も割り出しやすい。

具体的な日月みながらやります。


でもって、昨日は徹夜してしまった。

準備が間に合わず。

出発すると、携帯も圏外になるのです。
連絡やりとりや、先延ばしにしてはまずい作業をやってたら、こうなってしまった。

で、このブログ書きもその一環。

どうしても今シェアしたいことを、乱文ご免で書いてます。

ここからが本題。


9月10日、山口県庁に行ってきました。

祝島島民が、50名ほどで山口県庁を訪れました。

祝島沖3.5キロの対岸である田ノ浦に上関原発予定地があり、
中国電力はその土地の埋め立て申請を県に提出しています。

埋め立てをやめてほしい、という署名を知事に直接渡すために訪れました。

しかし、知事は面会拒否。

さらに、知事室に行かせまいという県職員達は、
「なぜ会ってくれないんだ」という問いかけに終始無言。

西田さんという職員さんが唯一、返事をしようとしてくれていましたが、
どの言葉も言わされているだけの、生きていない言葉だと思った。

「知事は、上関町で決められたことを尊重します」
の一点張り。

僕はずっとカメラを回していたので、メモも取っていないし、一部始終をもう一度見直さないと、正確な言葉は思い出せない。感情的にもなっていたし。

とにかく、彼らはロボットのようだった。

30人以上の職員が、5時間以上、立ちふさがっていた。

「知事はいるのか。」

という質問にも
「分からない」と、ひとこと。

「誰がわかるの?」

「・・・・」

「秘書はいないの?」

「・・・」

終始こんな調子だ。

なぜ隠す?

誰が隠している?

誰が指示している?

「原発に賛成するものの声は聞くが、反対する者の声は聞かない。それが県のスタンスか。」と島民がつぶやく。

その通りだ。このやりかたは絶対におかしい。

おかしい、ということを認識している職員が、いったいどれだけいただろう。

仕事だから立っていた、という職員がほとんどではないか。

彼らは昼食も抜きで、立ちっぱなしだったよ。

ひどいぜ。

島民の人たちが「無理に知事室に押し掛けるようなことはしないから、交替でご飯食べてきな。」
と言っても、無言で立っていた。
トイレくらいは行ったのだろうか。

でも、立ちっぱなしだったね。
下向いて。

なんだろう、そこに、意志のようなものは感じられなかった。

僕たちは彼らを責めているわけではない。

この仕組みをおかしいと言っている。

だっておかしいぜ。

誰だよ、彼らに、体を張って知事室を守れと指示したのは。

知事本人か?

そんな仕事のさせ方でいいの?

「お前らそこでずっと黙って立ってろ」とでも言うのか。

挙句知事は、11時過ぎに外出したらしい。

僕らに一言も告げずに。

伝言くらい出来ただろう。

それもしなかった。

祝島島民と、前日まで続いたピースウォークのメンバーは、15時頃に県庁を後にした。

悔しかった。

が、希望もある。

島民の会代表の山戸さんも言っていた。

今までの祝島の運動に、新しい人達の運動が、新しい連帯を生み出している、と。

ピースウォークのらんぼうは、県庁から札幌のメーリングリストやミクシィに
「今県庁でこんなことが起こっている。なんで知事は会ってくれないのか。会ってほしい。」
と秘書室に電話してほしい、と呼びかけた。

秘書室には電話が殺到したと聞いた。

そして10日以降、いろいろなところで、みなが、現地の様子をレポートしている。

もう、隠して進めることはできないよ。

祝島の人たちは言った。「私たちは生活をかけている。」と。

その「生活」の意味を、県職員たちは分かっているのか、と、改めて思った。

もちろん、僕たちも含めて、だ。

僕たちは、電車に乗って帰ってきたら、上関原発のことを忘れることもできる。

でも島の人たちは、いつも生活の場の中で、少なくとも視野の中で、上関原発がはっきりとした存在感で立たずんでいる。

彼らの生活。海と、風と、空と、家族と、静けさと、豊かさと。

その中に、騙されたり、苦しめられたり、孤立させられたりしてきた記憶が入り込んでいる。

しかも現在進行形で。27年間もの間それが続いている。

そんなやり方で、日本は全国に原発を作ってきた。

いい加減、終りにしようぜ。

そんなやりかた、誰のことも幸せにはしない。


島民を乗せたバスを見送るのが切なかった。

どんな思いで彼らは島へ帰ったのか。

どんな思いで、彼らはこれからも原発予定地を見つめながら暮らすのか。

それが、どれだけの間続いたのか。

そして、そのことを分かってくれる人が、今までどれだけいたのか。


以下、いくつかの映像を紹介します。


1、9月10日のニュース映像。

よかったら、見て、感想を局に送ってください。

KRYニュース


2、昨年から祝島を訪ねて撮影した映像

祝島通信と名付けて、編集・公開していきます。

通信01は前回紹介しました。

昨日、02、03、04を作りました。

祝島通信02

祝島通信03

祝島通信04

元原発労働者の磯辺一男さん、
氏本農園の氏本長一さん、
上関原発を建てさせない祝島島民の会・代表の山戸貞夫さん息子の山戸孝君の声を中心にまとめました。

今後も、編集を続けます。


3、北海道の映像

この間、北海道のHBCで、原発に関する報道がありました。

今年の五月に北海道泊村の原発PRセンター「とまりん館」を訪ねました。

そこでで「本物のウランペレットです」といって、ペレット状の物質を手渡されました。

この件について、HBCがニュースで報道を行いました。

ちなみに番組の中で流れる「見学者が撮影したビデオ」は僕が撮ったものです。

8月20日 HBCニュース

9月3日 HBCニュース

どんな圧力がかかる中での報道かは分かりませんが、勇気ある行動だと思います。

感謝と敬意を送りつつ、さらに率直な意見・感想を届けたいです。

このような報道を続けてもらうためにも、また、報道の内容をより具体的で踏み込んだものにしてもらうためにも、
感想を届けることは力になるでしょう。

以上、立て続けでしたが、報告でした。

では行ってきます。


| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 8日 (月)

祝島と上関原発

山口県熊毛郡上関町。

人口は4000人弱。
上関町役場ホームページ

そして、上関町の南西部に、祝島があります。
Photo_2


人口は530人(2008年6月末現在)で、「65歳以上が69%を占めるいわゆる高齢化がすすむ過疎地域」です。(フリー百科事典”ウィキペディア”「祝島」より
この祝島の居住地域は、島の東側に集まっています。

2




そして1982年、この居住地域の真向かいにあたる四代の田ノ浦が、中国電力による原発建設の有力候補地にあげられ、計画を進めれらていることが、初めて明るみに出ました。

祝島と田ノ浦の距離はたった3.5キロ。

先ほどの居住地域の写真の左上に見える湾が田ノ浦であり、実際に島から眺めると目と鼻の先だということがわかります。

ここでは細かい経緯を割愛させていただきますが、
それから26年間、祝島の人たちは反対の意思表示を続けてきました。

そしてそのような事実があることが日本国民に知られる機会は、ほとんどなかったのではないかと思います。

僕自身がこの島と原発(上関原発といいます。この名前を使うことがなくなることを願いますが)の関係を知ったのは、2004年。
そして2006年に当時の地元名古屋で行った「アースディ愛知2006」に、
山口県在住のシーカヤッカー原康司くんが参加し、現地の状況を報告してくれました。

僕は彼の海から島を見る視点に惹かれ、そんな彼が大事にする祝島を知りたいという思いが強まっていきました。

初めて訪ねた祝島での取材の様子は、今後、映像などで紹介していきます。
島の人たちに原発の危険性を伝えて回った、元福島原発の労働者である磯辺さんや、
「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の代表である山戸さんなどのインタビューを紹介していきます。

この映像の冒頭10分程を、youtubeにあげましたので、参照ください。
祝島通信01

また、今年の6月8日に青森市で行われた「ストップ再処理G16市民サミット」の席では、
現在山口県を中心に自然ガイドの活動をしている上田君(ランボー)が、祝島と上関原発について5分間スピーチを行いましたので、その映像も紹介します。
ランボー(上田直樹)@G16市民サミットin青森


さて。
この上関原発の建設計画。

中国電力の社員は「祝島の人たちが諦めてくれれば、原発は建設される」と考えていると聞きました。

同意を得るのではなく、諦めさせようとしているのです。

原発予定地は、上述のように祝島の人たちの生活圏の真向かいにあります。
そして、この予定地を見ながら過ごす人たちは、日本中で祝島の人たちだけなのです。

そして、祝島島民の生活を支えているのは、漁業と農業。
予定されている原発の冷却水を引き込む海岸は、祝島の漁師さん達が一本釣りをする漁場にあたります。

島の人たちにとって、産業を破壊されるということは、
収入源が失われるといったお金の問題ではなく、
暮らしの破壊、自然とのつながりの破壊であるでしょう。

上関町の、本土側の漁業組合はすべて、漁業権を手放す代わりに多額の補償金を受け取っています。
そして、祝島の漁協だけが、この保証金の受け取りを拒否し続けています。

彼らの断固たる意志にも関わらず、2005年には予定地と周辺海域のボーリング調査が始まりました。

そしていま、新しい段階に入ろうとしています。

原発を建設する許可が下りていないにも関わらず、中国電力は山口県に対して、「埋立免許の許可申請」を提出しました。
2008年6月19日のことです。

早ければ9月19日の上関町議会で承認され、その後、山口県知事から免許されれば、
来年早々にも埋め立てが始まってしまいます。

建設許可が下りていないにも関わらず、埋め立てを進めてしまうとはどういうことなのでしょう。

埋め立ててしまえばあきらめるとでも思っているのでしょうか。

明らかに順番を間違えてはいないでしょうか。

最近の市民団体(長島の自然を守る会)の調査では、
天然記念物で絶滅危惧種と言われている「カンムリウミスズメ」の生息が確認されています。
カンムリウミスズメ


この鳥たちは、まさに祝島と田ノ浦の周辺で生活を営んでいるのです。

海を埋め立てて、その上に原子炉を建てること自体、前代未聞のことだといいます。
建設に反対する人たちが土地を手放さなかったため、予定地は海のほうへと押しやられた結果です。

つまり、十分な住民の同意は得られていないのです。

そんな中、埋め立てだけが強行され、もし建設中止となったらどうするのでしょう。

環境を元に戻すことなど、できるはずがないのに。

周辺の住民だけでなく、その土地で暮らしている植物や動物にとってはいい迷惑です。

本州と九州と四国に挟まれることで、海流が混じり合って、奇跡的なほどに綺麗な水が残されています。
そして、カンムリウミスズメだけではなく、スナメリクジラやその他多くの貴重な命が生きる場所だと言われています。

今、前述の「長島の自然を守る会」の呼びかけによって、埋め立てに「待った」をかける署名を集める活動がおこなわれています。

署名用紙のダウンロードはこちら→ストップ!上関原発

そして、たった今、山口県を横断しながら、上関原発の現状を知らせ、署名を集めながらのピースウォークが行われています。
瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク

明日には山口県庁への申し入れが行われます。

署名は何の力になるのか、と思う方もいるかもしれませんが、もし迷っているならぜひ、お願いします。

署名用紙を回収して、収集人のところに届けるたびに思います。
署名を書くという行為は、その署名を集めている人たち、動いている人たちを勇気づけること、支えることにつながります。
もちろん、行政や事業者に対して「これだけの人が意見を持っている」という表明になることは言うまでもありませんが。

先日、上関原発予定地で、中国電力の社員の一人と話す機会がありました。
「あなた方のように自然エネルギーを望んでいる人は、ごく一部です。
全国の多くの人たちが、原子力を望んでいます。」
と自信を持って語りました。
「そんなことはない」という証拠をはっきり示すことができないことを、とてもはがゆく思いました。

黙っているということは容認しているということであり、
そうである以上は原発を推進している一員にカウントされていきます。

水俣病患者を訪ねてまわり、声を上げることが出来ない人々の代弁を続けてきた川本輝夫さんの座右の銘は
「熱意とは事あるごとに意志を表明すること」だと言います。

この言葉が頭をよぎることが多い今日この頃です。


| コメント (1) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »