たまには暦と五行の話を
11月7日の立冬を控え、秋の土用期間に入っています。
「土」は、五行の木・火・土・金・水の中心です。
五行にせよ、陰陽にせよ、暦にせよ、実践と検証、体験と気づきの繰り返しによって、
理解が深まっていくものでありますので、
あくまでも現時点での理解の報告になりますが、以下にシェアします。
参考にしてください。
僕に陰陽五行を教えてくれたのは、愛知県春日井市の「十字の漢方」代表の宮崎晃太郎先生です。
治すということ、健康ということに、純粋な愛と情熱を持っている方で、心から尊敬しています。
彼から学んだことと、自身の実践と気づき、そして、いくつかの文献からの知識を交えて、お伝えします。
陰陽も五行も、暦も、それぞれは「答え」ではなく、物差しであり、測り方の例であり、法則の紹介です。
「ボールを上に投げたら落ちてくる」
「太陽が昇れば、そのあとは降りてくる」
「息を吐いたら緩む、吐いたら吸う、吸ったら引き締まる」
というような、法則、です。
ですから、これをすればオッケイということは、ありません。
そして、「これはいい」「これは悪い」という善悪も、ありません。
目的があり、達成する手段があるとして、
願いがあり、かなえる方法があるとして、
その目的や願いや、「どうなりたいか」「どうありたいか」があって、初めて、
その方角に向うための手段や方法は機能します。
この法則を因果という人もいるでしょうし、「引き寄せの法則」という人もいるでしょう。
言葉が違っても、同じことです。
ヴィジョンクエストが大事だ、ということは、そういうことですし、
13の月の暦を使うとシンクロニシティが増えるように感じる人が多いのは、
自分自身との対話が分断されずに継続するようになった(自分の内なる声に耳を傾けるようになった)から、
ではないでしょうか。
「引き寄せの法則」という言葉が、広まってきていますので、その中の言葉を借りると、
宇宙はすべて「エネルギー」で出来ているということができます。
このことを、「すべては愛で出来ている」と表現する人もいるでしょうし、
「宇宙のすべては音である」という人、
「宇宙のすべては波動である」という人、
それぞれの指している対象は同じであっても、
使う言語が違う、ということでしょう。
そして、このエネルギーを、
求心的なエネルギーとしての陽、
遠心的なエネルギーとしての陰、
としたのが、「陰陽説」です。
陽:収縮、下降
陰:拡散、上昇
ともいえます。
そしてさらにそれを細かく分けていくと、2→4→8→16→32→64になります。
これが六十四卦です。
そして、2→4として、中心を加えると、
陽:木、火
中庸:土
陰:金・水
となり、五行が生まれます。
さて。
五行の説明は、今日はこれぐらいにしておいて、、。
今は土用です。
五季でいうと、春・夏・秋・冬のそれぞれの終わりの約18日間(1年間に約72日間)が土用にあたります。
「土」は、五臓でいうと、肝・心・脾・肺・腎の「脾」にあたります。
「五常」でいうと、仁・礼・信・義・知の「信」です。
食べ物のエネルギーを体中の内臓に分配する役割を持つ「膵臓」が「脾」の役割を担うと言われています。
土用の期間は、ちょうど体の中心にある、胃と膵臓を養う時期です。
「ひ」という音は日、火、に共鳴しますし、
「い」という音は「いのち」のい、「いき」のい、「いきる」のい、として響きます。
天地の真ん中である大地のあたりにある野菜や、胃の形をした野菜(さつまいも)が、食薬と言われています。
色で言うと黄色です。
かぼちゃや玉ねぎなどです。
あとは玄米と味噌。
でんぷんの自然の甘味は、胃をゆるめてくれます。
白砂糖は、急激に胃に作用するので、痛めてしまいます。
また、白砂糖をとると、血糖値をさげるために膵臓が多量のインシュリンを出す必要があるので、
やはり負担をかけます。
口が臭い人の多くは、白砂糖依存症であったり、極陰性のコーヒーや紅茶を常用しており、
胃に負担がかかっていることが多いようです。
五常の「信」も、まさに自分自身の中心。
胃、脾が弱ると、自信がなくなったり、
自信がなくなると、胃が弱ったりと、対応しています。
五穀で言うと、土に当たるのは「米」です。
漢字のとおり、中心にエネルギーを集める働きをしてくれます。
よくかんで、餅のようにして、消化酵素を混ぜ込んでおくと、一緒に食べた他の食物とうまく混ざって、
ちょうど草餅のような状態で各臓器を巡るので、吸収もよくなります。
ここに、天然塩(にがりの入っている塩)で作った味噌や醤油、梅干しなどの発酵食品があると、
ばっちりです。
土用の期間は、じっとする期間とも言われていますので、
よく噛むということは、落ち着いて瞑想的になるにも、いい所作ですよね。
今日は宮崎に向かってフェリーに乗りますが、
土用の養生と冬への備えで、お弁当は、蒸したサツマイモとカボチャと玉ねぎ。
ご飯は、雑穀と黒米と玄米とひじきを炊いたご飯です。
水筒の中身は根っこもの、タンポポコーヒーです。
尚、冬は木・火・土・金・水の「水」に当たります。
五臓でいうと「腎」です。
水は下に落ちる性質があるように、体の一番下の方にある臓器である腎臓・膀胱を養生する時期ですし、
逆に、負担がかかりやすい時期であるともいえます。
冬の寒気は、下に落ちますので、腎や足腰が冷えるわけです。
食べ物でいうと、大地の下の方にあるものとして、
自然薯やくず、大根、ニンジンなどをとるといいと言われていますし、
陽性の食品(色が濃かったり、濃縮していた李するもの)である黒いもの(黒ゴマ、黒米、黒豆など)をとったり、
足首やふくらはぎをマッサージしたり、よく歩く(足首を動かす)とよいとされます。
腎は、恐怖心と対応していますので、腎が弱ると恐怖が増したり、
恐怖心に振り回されていると腎が弱ったりします。
(恐怖の正体を掘り下げ、向き合い、手放す好機ともいえるでしょう)
ペットボトルや缶飲料や油ものも、血液やリンパをにごらせるので、体の水をクリアにすることの妨害になります。
(白砂糖入りだとさらに)
世の中で起こっている出来ごとに対して自分がどう反応しているか、は、
自分の内臓がどのような状態になっているかと対応していると、実感します。
世界は完全に、自分の映し鏡ですね。
環境や平和を唱えながら、自分自身の心身を見つめようとしなければ、
当然そこには矛盾や摩擦が起こるでしょう。
(何度も何度も、そのことを味わっています。苦笑。)
自己犠牲に基づいた奉仕は、本当の奉仕(ライトワーク)にはならないと、
自分の経験を通じて、僕も気づきました。
よくよく考えれば当たり前のことです。
最も身近な環境は自分の心身なのですから、
この環境を、オーガニックで、ピースで、喜びに満ちたものに出来なければ、
世界の平和も調和も、うたえたものではないわけです。
世界と自分は、別々なものではなく、つながるひとつのもの。
自分をケアしてから世界を、でもなく、
世界をケアしてから自分を、でもなく、
両方をひとつのものとして捉えて、世界とつながる最も身近な母なる大地である自分の心身を、
存分に存分に、存分に愛していきましょう♪
感謝 拝
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