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2008年10月の5件の記事

2008年10月26日 (日)

たまには暦と五行の話を

11月7日の立冬を控え、秋の土用期間に入っています。

「土」は、五行の木・火・土・金・水の中心です。


五行にせよ、陰陽にせよ、暦にせよ、実践と検証、体験と気づきの繰り返しによって、
理解が深まっていくものでありますので、
あくまでも現時点での理解の報告になりますが、以下にシェアします。

参考にしてください。

僕に陰陽五行を教えてくれたのは、愛知県春日井市の「十字の漢方」代表の宮崎晃太郎先生です。

治すということ、健康ということに、純粋な愛と情熱を持っている方で、心から尊敬しています。

彼から学んだことと、自身の実践と気づき、そして、いくつかの文献からの知識を交えて、お伝えします。

陰陽も五行も、暦も、それぞれは「答え」ではなく、物差しであり、測り方の例であり、法則の紹介です。


「ボールを上に投げたら落ちてくる」

「太陽が昇れば、そのあとは降りてくる」

「息を吐いたら緩む、吐いたら吸う、吸ったら引き締まる」

というような、法則、です。

ですから、これをすればオッケイということは、ありません。

そして、「これはいい」「これは悪い」という善悪も、ありません。

目的があり、達成する手段があるとして、
願いがあり、かなえる方法があるとして、
その目的や願いや、「どうなりたいか」「どうありたいか」があって、初めて、
その方角に向うための手段や方法は機能します。

この法則を因果という人もいるでしょうし、「引き寄せの法則」という人もいるでしょう。

言葉が違っても、同じことです。

ヴィジョンクエストが大事だ、ということは、そういうことですし、
13の月の暦を使うとシンクロニシティが増えるように感じる人が多いのは、
自分自身との対話が分断されずに継続するようになった(自分の内なる声に耳を傾けるようになった)から、
ではないでしょうか。


「引き寄せの法則」という言葉が、広まってきていますので、その中の言葉を借りると、
宇宙はすべて「エネルギー」で出来ているということができます。

このことを、「すべては愛で出来ている」と表現する人もいるでしょうし、
「宇宙のすべては音である」という人、
「宇宙のすべては波動である」という人、
それぞれの指している対象は同じであっても、
使う言語が違う、ということでしょう。

そして、このエネルギーを、
求心的なエネルギーとしての陽、
遠心的なエネルギーとしての陰、
としたのが、「陰陽説」です。

陽:収縮、下降
陰:拡散、上昇

ともいえます。

そしてさらにそれを細かく分けていくと、2→4→8→16→32→64になります。
これが六十四卦です。

そして、2→4として、中心を加えると、
陽:木、火
中庸:土
陰:金・水
となり、五行が生まれます。

さて。

五行の説明は、今日はこれぐらいにしておいて、、。


今は土用です。

五季でいうと、春・夏・秋・冬のそれぞれの終わりの約18日間(1年間に約72日間)が土用にあたります。

「土」は、五臓でいうと、肝・心・脾・肺・腎の「脾」にあたります。

「五常」でいうと、仁・礼・信・義・知の「信」です。


食べ物のエネルギーを体中の内臓に分配する役割を持つ「膵臓」が「脾」の役割を担うと言われています。

土用の期間は、ちょうど体の中心にある、胃と膵臓を養う時期です。

「ひ」という音は日、火、に共鳴しますし、

「い」という音は「いのち」のい、「いき」のい、「いきる」のい、として響きます。


天地の真ん中である大地のあたりにある野菜や、胃の形をした野菜(さつまいも)が、食薬と言われています。

色で言うと黄色です。

かぼちゃや玉ねぎなどです。

あとは玄米と味噌。

でんぷんの自然の甘味は、胃をゆるめてくれます。

白砂糖は、急激に胃に作用するので、痛めてしまいます。

また、白砂糖をとると、血糖値をさげるために膵臓が多量のインシュリンを出す必要があるので、
やはり負担をかけます。

口が臭い人の多くは、白砂糖依存症であったり、極陰性のコーヒーや紅茶を常用しており、
胃に負担がかかっていることが多いようです。

五常の「信」も、まさに自分自身の中心。
胃、脾が弱ると、自信がなくなったり、
自信がなくなると、胃が弱ったりと、対応しています。

五穀で言うと、土に当たるのは「米」です。
漢字のとおり、中心にエネルギーを集める働きをしてくれます。

よくかんで、餅のようにして、消化酵素を混ぜ込んでおくと、一緒に食べた他の食物とうまく混ざって、
ちょうど草餅のような状態で各臓器を巡るので、吸収もよくなります。
ここに、天然塩(にがりの入っている塩)で作った味噌や醤油、梅干しなどの発酵食品があると、
ばっちりです。


土用の期間は、じっとする期間とも言われていますので、
よく噛むということは、落ち着いて瞑想的になるにも、いい所作ですよね。

今日は宮崎に向かってフェリーに乗りますが、
土用の養生と冬への備えで、お弁当は、蒸したサツマイモとカボチャと玉ねぎ。
ご飯は、雑穀と黒米と玄米とひじきを炊いたご飯です。
水筒の中身は根っこもの、タンポポコーヒーです。

尚、冬は木・火・土・金・水の「水」に当たります。

五臓でいうと「腎」です。

水は下に落ちる性質があるように、体の一番下の方にある臓器である腎臓・膀胱を養生する時期ですし、
逆に、負担がかかりやすい時期であるともいえます。

冬の寒気は、下に落ちますので、腎や足腰が冷えるわけです。

食べ物でいうと、大地の下の方にあるものとして、
自然薯やくず、大根、ニンジンなどをとるといいと言われていますし、
陽性の食品(色が濃かったり、濃縮していた李するもの)である黒いもの(黒ゴマ、黒米、黒豆など)をとったり、
足首やふくらはぎをマッサージしたり、よく歩く(足首を動かす)とよいとされます。

腎は、恐怖心と対応していますので、腎が弱ると恐怖が増したり、
恐怖心に振り回されていると腎が弱ったりします。
(恐怖の正体を掘り下げ、向き合い、手放す好機ともいえるでしょう)

ペットボトルや缶飲料や油ものも、血液やリンパをにごらせるので、体の水をクリアにすることの妨害になります。
(白砂糖入りだとさらに)

世の中で起こっている出来ごとに対して自分がどう反応しているか、は、
自分の内臓がどのような状態になっているかと対応していると、実感します。

世界は完全に、自分の映し鏡ですね。

環境や平和を唱えながら、自分自身の心身を見つめようとしなければ、
当然そこには矛盾や摩擦が起こるでしょう。
(何度も何度も、そのことを味わっています。苦笑。)

自己犠牲に基づいた奉仕は、本当の奉仕(ライトワーク)にはならないと、
自分の経験を通じて、僕も気づきました。
よくよく考えれば当たり前のことです。

最も身近な環境は自分の心身なのですから、
この環境を、オーガニックで、ピースで、喜びに満ちたものに出来なければ、
世界の平和も調和も、うたえたものではないわけです。

世界と自分は、別々なものではなく、つながるひとつのもの。

自分をケアしてから世界を、でもなく、
世界をケアしてから自分を、でもなく、
両方をひとつのものとして捉えて、世界とつながる最も身近な母なる大地である自分の心身を、
存分に存分に、存分に愛していきましょう♪

感謝 拝

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2008年10月22日 (水)

山口県が埋め立てを免許

今日、山口県が中国電力に上関原発予定海域の埋め立てに免許を出しました。

081022













■関連記事■

■yahoo!ニュース
【中国電力原発 山口・上関町での計画、知事が埋め立て許可】

■中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810220123.html

■高木基金
http://takagifund.blog2.fc2.com/blog-entry-187.html

でもって。

早速、山口県秘書課に電話をしました。

県に対して意見書を送ろうと思い、そのための情報を得るために電話しました。


山口県秘書課 
 電話 083-933-2091
 FAX 083-933-2129
 メール a11100@pref.yamaguchi.lg.jp


具体的な話になると「担当に回します」と言われました。

その先は「土木建築部 港湾課」でした。

埋め立てに関する問い合わせは、すべてこの課で対応するそうです。

ということで、以下に連絡先を挙げておきます。


山口県 土木建築部 港湾課
 電話 083-933-3810
 ファックス 083-933-3829
 メール   a18700@pref.yamaguchi.lg.jp


同件については何人かの課員さんが対応しているようですが、
先ほどお話した同課の水村さんは「この電話が2件目」と言っていました。
(計3回電話しました。一番長く話したのが、水村さんです)
10分ちょっと話しました。

僕が話したこと、途中で考えたことをラフにメモします、、、、

※※※※

免許を交付する、とありましたが、もう、したのですか?→はい

具体的には、誰が、したのですか?→県という組織全体で判断した

「県という組織が決めた」というけれど、組織っていう生き物がいるわけではないでしょう。

結局はそれも、個人と個人の集まりでしょう?
検討をしたのは、具体的には誰と誰なのですか?
どこかの部局?
それとも委員会のようなものがあったのですか?
→検討をしたのは土木建築部港湾課です。

検討とは、、、、
事業者からの願書の内容が法律と照らしあわせて問題がないかを検討することと、
寄せられた意見書(島民の会、長島の会、ピースウォークなどでしょう。「具体的には言えない」とのこと。)を読んで、「意見を踏まえるべきか」を検討すること、だそうです。

そして、願書の内容が法律(※)上問題ないことと、
意見書を読んだが、考慮すべき意見がなかったこと(!!)を踏まえ、
免許した、とのことでした。

※法律・・・主は「公有水面埋立法 第四条」だそう。

やりとりを通じて分かったことは、、、
決定をしたのは個人ではなく、また、個人と個人の集まりでもなく、「組織(というあいまいなもの)として決めたこと」にしたいのだ、ということ。

誰の責任にもしたくないし、誰も責任を負えないような仕組みが出来ている。
(国が決めたこと、町が決めたこと、国民の意思によるもの、に象徴されますね)

知事(というか、県)は、市民(それどころか地元の住民も)サイドの意見は、検討材料に入れていない。
知事は、あくまで代表であるだけで、彼の意志による判断ではない。

その判断は、
「上関町(議会と首長)の判断」を踏まえ、「法律」にのっとって行われる。

事業者からの申請内容を、法律と照らしあわせ、問題がなければ免許する、
という非常に事務的な検討が行われていたよう。

複数の人間が部局内や委員会内で話し合ったり、
色々な声(団体、市民、住民などの声)を踏まえたりするのではなく、
ごくごく事務的に、書類と書類を突き合わせるような形で進められているのが「検討」というものだということ。

そのプロセスは、とても事務的で、個人の意志は、どのプロセスにおいても反映されていないように思えました。

まるで工場で何かを生産しているような、
ひとりひとりが機械を作る工場の労働者のような、
そのような現場の様子が伝わってきました。

組織という言葉はただの幻想(ヴァーチャル)で、
組織という生き物がいるわけではなく本当は個人個人の集まりなわけですから、
機械同士のようなやりとりで上関原発の話を進めてほしくないと思います。

そのために出来ることの一つは、
自分にとっての対話の相手ひとり(山口県職員ひとり)と、
どんな形でもいいから対話をすることではないかと思います。

食堂や帰り道で、職員同士の会話の中に「昨日こんな電話があってさ」みたいな話題が増えたりしたら、
雰囲気も少しは変わるかもしれないし。
その積み重ねをしていくことで、もう少しまともな判断(せめて、まともな対応)を
してくれるようになるかもしれません。

これまでに、少しの機会ではありますが、中国電力の社員や山口県の職員の何人かと話をしてみて、
「反対をしているのは、ごく一部の、特別な人たち」と思い込んでいる人が多いのでは、という印象を受けました。

そして同時に、上関原発に関する情報交換会を重ねてきた中で、
実際は、この問題対して色々な思いを抱いている人たちがいて、
その声の存在を、中電も山口県も認識出来ていない、ということを思います。

そして、そのギャップを歯がゆく思います。

祝島の方々が、20年以上の間対話を求めてきて、その声が無視されてきて、
その中でだんだんと声が大きくなっていくことは当然でしょうし、
県内外関わらず、長年活動をされている方々のあり方に対して、異を唱えるつもりは、毛頭ありません。

そのようなひとつひとつの積み重ねによって、今僕たちは情報に触れ、この問題に関わることが出来ています。

そのような取り組みのひとつひとつに敬意を抱いていますし、
今まで知らないまま暮らしてきたことを申し訳なく思っています。

そして、出来ることなら、
あの海を埋めたてるなんてありえない!
もっと県民(島民、国民)の声を聞いてくれ!
これ以上放射能汚染を進めるな!
と、どんどん、抗議の声を寄せるべきと思います。

率直な抗議の声を届けることに、異論はないどころか、それはとても大事なことと思います。

ただ、たとえば映画上映会やお話会で色々な人の声を聞いていると、
「抗議は出来ないけど関心はある」
という人や
「いやだ、という気持ちはあるけど、それを伝える勇気はない」
という人や、
「反対だと思うけど、自分も電気を使っているし」
とか、
「親がオール電化を進める仕事をしているし」
と、
自分の生活や仕事や諸事情と、この問題を触れて感じたことのはざまで、葛藤を感じたり、
迷ったり、揺らいだりしている人がとても多いことを感じるのです。

また、
「目の前に危機が迫っている!」
というリアリティを持つ人は、危機を避けるために声を上げることも、立ちあがることもできるでしょう。

しかし、そのリアリティがそこまではないけれど、おかしいことになっている、ということが分かっている人や、
何がどのようにおかしいことになっているのかを、きちんと確かめたい、と思っている人など、
色々な立場の人がいるんだということも、思います。

そのような、多様な立場の人たちが、抗議はできなくてもいいから、質問でもいいし、
何を質問すればいいか分からないくらいの感じでもいいから、
とりあえず電話やメールなどでコミュニケーションンしてみなければ、
相手はいつまでも
「誰も何も言っていない。一部の人が心配しているだけ。」
と思いこみ続けるのではないか、と思うのです。

県の人たちが
「みなが容認している。それが民意。」
と思っているなら、それは大きな間違いだし、そのように誤解されたまま計画を進めてほしくない、と思うのです。

皆でトーンを合わせるのではなく、それぞれの立場から、
様々なトーンの対話(抗議、質問、意見、要望、世間話など)が行われていけば、
相手の反応も「抗議に対する構え」のようなワンパターンのカタイものではなくなるのでは、と思います。
(実際、電話で話している時間が長引くにつれて相手の対応が和らいでいったので、そう感じました)

僕たち一人一人の声は、多種多様な生物の住む大地から吸い上げられるエネルギーのようなものであり、
その吸い上げられたエネルギーが、人間社会を作るのだと思います。
その声が届かなければ、根っこは腐り、命の木は枯れていくでしょう。
今、ネットやウェブが張り巡らされ、多種多様な声を届ける術は整ったのではないでしょうか。
つながるいのちを生かすのは、ひとりひとりの声であると、今日改めて感じました。

all my relations.

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2008年10月21日 (火)

NO NUKES ONE LOVE~いのちの道の上~

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11月25日に新宿のライブハウスNaked Loftでトーク&ライブのイベントを行います。

メンツは、

木下デヴィッド
MISAO REDWOLF
内田ボブ

です。

皆様、ブログやミクシィなどでの広報協力お願いいたします。


このイベントは、11月30日に上野で行われる「NO NUKES MORE HEARTS」と連携しています。
(デヴィッドさんと僕は、トークで出演します)

以下、案内文です。

♦♦以下、転送・転載、大歓迎♦♦

TALK&LIVE「NO NUKES ONE HEART ~いのちの道の上~」

『海はわれわれをへだてているのではない。海によってわれわれはひとつなのだ。』―内田ボブー
青森県の六ケ所再処理工場は、本稼働を前にアクティブ試験の最終段階に差し掛かっています。
山口県の祝島の対岸には、新しい原発建設のために美しい海が今にも埋め立てられようとしています。
この世界を放射能汚染から守るため、核のない未来を実現するため、今何が出来るのか。
それぞれのアクションの現場からのレポートとディスカッションと、
20年以上にわたってNO NUKESを歌い、歩き続けているシンガーソングライター内田ボブの渾身のライブの夕べに、ぜひお集まりください。

日時:
11月25日(金)
OPEN:18:30
START:19:30

会場:
Naked Loft
新宿区百人町1-5-1百人町ビル1階
(西武新宿駅北口1分 / JR新宿東口10分)

TICKET:
2000円(前売り・予約)
2300円(当日)

TALK:
木下デヴィッド(プロサーファー)
Misao Redwolf (イラストレーター/ NO NUKES MORE HEARTS : RIZINE)
冨田貴史(from京都)

LIVE:
内田ボブ(from長野県大鹿村)

チケット予約・問合せ:
■Naked Loft
TEL03-3205-1556(受付16:30~24:00)
Web site http://www.loft-prj.co.jp/naked/
■冨田貴史 takafumitomita1320@yahoo.co.jp(※前日まで)
■ローソンチケット:Lコード76247

♦このイベントは11月30日に行われる
「NO NUKES MORE HEARTS - STOP再処理工場 LOVE六ヶ所村 集まろう!伝えよう! 放射能を海に大地に捨てないで!“秋の大収穫祭”」
と連携しています。


出演者プロフィール:
●木下デヴィッド●
プロサーファー。2004年JPSAグランドチャンピオン。
現在JPSA(日本プロサーフィン連盟)選手会長。
海を取り巻く環境、青森・六ヶ所村使用済核燃料再処理工場についての現状、自然の大切さやあり方など、サーファーの視点から伝えている。
千葉県勝浦市在住。

●Misao Redwolf●
イラストレーター。
セツ・モードセミナーにてイラストレーションを学び、渡米。
ニューヨークに居住後、イギリス、イタリアにも長期滞在する。
1999年に帰国後、イラストレーターとして東京をベースに活動を開始。
ANNA SUIなどアパレルブランドへの作品提供などの他、タトゥーデザインも手がける。
また、2007年には、インディーズマガジン『RIZINE(雷神)』の主催と、音楽イベントやデモ・パレードによる活動『NO NUKES MORE HEARTS』の立ち上げに参加。
青森県六ヶ所村核燃料再処理施設に特化しながら、「反核=環境問題」に積極的に取り組んでいる。

●冨田貴史●
ワークショップ・イベントコーディネーター、ドキュメンタリー映画制作スタッフ。京都市在住。
音楽プロダクション勤務、専門学校講師を経てフリーに。
アメリカによるイラク侵略をきっかけに、活動のテーマを「平和」「非核」「エネルギー」に絞るようになる。
現在は、核に関わる人たちを訪ねる旅を続けながら、暦、エネルギー、お金、核などを通じて既存の世界観を見つめ直すワークショップやイベントを各地で開いている。
著書:「わたしにつながるいのちのために」

●内田ボブ●
長野県大鹿村の百姓シンガーソングライター。15歳の時に旅に出、世界を回り歌う。青森・六ヶ所へ[ホピの予言]を持って、ポンたちと行く。ローリング・ドラゴン結成。
伊方の反原発運動や、いのちの祭りに参加。アレン・ギンズバーグ来日、京大西部講堂にてジョイント。西表島で水牛と共に10年生活。まだまだ旅はつづく。

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2008年10月18日 (土)

祝島茶会@カンタ・デル・ソル

ずいぶん日にちが経ってしまいましたが、、、

9月25日に、和歌山のカンタ・デル・ソルというお店で「祝島茶会」が開かれました。

僕が昨年の11月に撮った祝島の映像を見ていただき、現地の状況を伝え、語らいました。

15人ほどいたけど、全員が、思い思いの言葉を話しました。

僕は、一人が一方的に話す場もいいけど、
全員が何かを話せる雰囲気がとてもとても好きです。
そこから学ぶものは、広がりのある、深いものとして自分の中に入ってきます。

このお店のスタッフのうちの二人、いまちゃんといとうちゃん、は、神舞の際に祝島を訪ね、
「祝島市場」の売り子さんの手伝いもしてました。
しっかり馴染んでたね♪

その後、ダイドックの原君と、錦川下りガイドの吉村けんちゃん主催の「瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク」にも参加され、
熱い思いを胸に和歌山に帰ってきたようです。
(※すさまじく美しい錦川にダムを作ろうという計画があります。詳しくは上のブログより。)

しかも、カンタ(2階)の1階のフロアはカヤックを扱っているということで、いつか和歌山からカヤック部隊が行くかもよ~。

店長のけいこさんとも、いずれヨットで田の浦に行きましょう、と意気投合しました。
もし来年、埋め立てをするなんてことになったら、関西から大船団が押し寄せることになるでしょう。
中電さん、心の準備お願いします♪

でも出来れば、ただただ自然を味わうために、訪ねたいものです。

尚、カンタ・デル・ソルでは、第二回「祝島茶会」を12月12日に行います。
イチニ、イチニ、と船を漕いでいきます。

そういえば、カンタのある場所からすぐの港は、神武天皇が上陸した場所だと言われています。
その流れをを逆行して、建設計画止めるためのエネルギーを送りましょう。

さて。
今回の茶会の様子を紹介します。

カンタのスタッフの皆さんで作ったフラッグ♪
寄せ書きして、祝島に送ります。
祝島の皆さんへのメッセージだけでなく、
島民の方々がアピール、抗議活動をする時に「反対しているのは祝島の人たちだけじゃない」と伝えてもらうためにも。
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こちらが、当日のメニュー☆

・無農薬びわ茶

・祝島の天然ひじきのスープ

・うにパスタ

・干したこを使ったたこ飯

・たこマリネ

・祝島のタコと和歌山の無農薬野菜のラタティーユ
(「原発がこわい女たちの会」松浦さんの野菜。反原発のコラボレート!)

・空心菜
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デザートにはびわ茶ゼリーも付きました♪

次回は、今が旬の祝島のさつまいもを使ったメニューを検討中です。

祝島の食材の活かし方を考えることも、島の貢献につながります。

祝島市場の山戸君も、島民だけでは思いつかない製品やレシピのアイデアが欲しいと言っています。

シュプレヒコールを上げるだけが反対運動なのではなく、
島のものを感謝していただくこと、生産地と生産者と直接つながることは、
なんのために反対をしているのか、を見失わずに足元を見つめる助けになると思います。

そして、離島の暮らしを見つめていくことは、島国に住む僕たちの未来を見つめていくことに直結すると、
しみじみ実感します。

もちろん、具体的に、原発とどう向き合っていくか、そこを直視していくことが前提になりますけどね。
目の前の現実から逃避するのではなく、先を見つつ、足元を見つつ、目の前の一歩を歩みたいものです。

海は私たちを隔てるのではなく、つないでいるもの。

和歌山の人たちの温かい思いが、祝島につながっていきますように。

そして、原発を目の前に苦悩し、葛藤するひとりひとりの未来を明るく照らしますように。


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2008年10月16日 (木)

月の話はつきない

長月の満月。

美しいですね~。

ちなみに、長月とは夜が長くなる「夜長月」の略だそうです。

以下、「旧暦日々是好日」より引用させていただきます。


また、長月の十三夜は「後の月見」とされ、仲秋の名月に並ぶ月見の好日だった。
片方しか見ないことを「片見月」として嫌ったほど。

この日は僕は、福岡の秋月で暦の話をさせていただきました。
空が広く、月が遠くきれいでした。

写真:秋月の秋桜(コスモス)
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旧暦九月九日(今年のグレゴリオ暦:10月7日)は、重陽の節句です。

分つ事の出来ない奇数を天の数、陽数とし、
分つ事の出来る偶数を地の数、陰数とする考え方に基づき、
陽の数の極みである九が並ぶ九月九日を重陽の節句としました。

この節句は菊の節句とも言われています。
もしかしたら、「きく」という言葉も、この季節に咲くことから「くく(九九)」→「きく」と名付けられたのかもしれませんね。

この日は、長崎では「長崎くんち」と呼ばれています。
丁度この日に長崎で「六ヶ所村通信no.4」の上映をさせていただき、町の賑わいを楽しむことができました。
長崎くんち

長崎では旧正月にあわせて「らんたんフェスティバル」が行われていたりしもします。

長崎にある「月の美術館」の館長であるヤマサキユズルさんは、「月の会長崎」も主宰されており、そちらの会員で作っているダイアリー「長崎月手帳」は、かなり秀逸です。

なぜ長崎で、旧暦が大事にされているのか。
月が愛でられているのか。

ひとつは、船の文化にあるでしょう。
そしてもうひとつは、大陸との交易が続いていたことにもあるのでしょう。

しかしそれらは、あくまでも頭で考えての憶測です。
これからも通い続け、出会い続けることで、色々と分かってくることがあるでしょう。

日本という島国は、本当に奥深いですね。

歴史の再検証、文化の再検証が、「私たちは何者であるのか」というアイデンティティを取り戻すことにつながると、旅の中で気づかされ続けています。

それにしてもこの秋に改めて、月ってたまらないな~と、月好きな自分を再認識しました。

祝島で見た月も、サイコーでした♪

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