【NEWS】田ノ浦での負傷事故についてのテレビ報道(KRY・TYS)
今日の朝に田ノ浦で起こったシーカヤッカー負傷事故について、2つのテレビ局の報道内容を確認しました。
事故が起こった時、現場には海上保安庁もマスコミ関係者もいなかったそうです。
文末の2つの記事は、主に現場に立ち会った方への取材をもとにつくられた記事でしょう。
それは、僕のブログについても同様です。
(関連記事:【NEWS】田ノ浦でシーカヤッカー1名が負傷)
こういう事態が起こった時に、「客観性」の限界を感じます。
カヤッカーは何のために海に入ったのか。
その後誰がなんのために船上に引きあげ、どのような対応をしたのか。
何が原因で意識を失ったのか。
明日になれば、もっと正確に情報を把握できるかもしれません。
どちらにせよ僕の個人的な感想としては、このような事態に第三者的な立場をとるべき筈の海保、マスコミ、行政や政治に携わる方々の誰も現場に立ち会っていなかったことを、とても残念に思います。
こんなに大事なことを、こんなに重大な局面を、現場だけに(地元漁師、作業員、カヤッカー、住民に)任せていいのでしょうか?
推進派であれ、反対派であれ、彼らのどんな行動も、「そうせざるをえなかった」という理由があるならば、そこまでのことをしなければならない雰囲気があるとするならば、そこまで現地を追い詰めている状況そのものをこそ、見直さなければいけないと思います。
このまま現場を放置しておけば、さらなる衝突・摩擦・事故・トラブルが起こる可能性があることは、容易に予想のつくことでしょう。
このような状況を傍観し、このまま放置していていいのでしょうか。
これ以上何かが起こらないうちに、ひとりでも多く、現場を知る人が増える事を願います。
以下、転載です。
【11/8 18:04 山口放送】原発反対派の男性がケガ
http://kry.co.jp/news/news8702071.html
上関原発予定地沖の海上で計画に反対し、抗議行動をしていた男性が8日、ケガをして病院に運ばれた。
病院に運ばれたのは23歳の男性。
ケガをした男性の近くにいた人によると、男性は午前8時過ぎ、クレーン台船が埋め立て作業区域を示すブイとコンクリートブロックを海に投下する作業を始めたことに抗議しようと、乗っていたシーカヤックから海に入りクレーンに付いたワイヤーにつかまったという。
この際、男性は近くの漁船に乗っていた作業員によって船に引き上げられたが、甲板で押さえられているうちに息ができなくなり意識が遠のいたという。
男性は病院に運ばれ現在、手当てを受けている。
通報を受けた海上保安部の巡視船や警察の警備艇が作業員などから事情を聞いたが、作業員らは「海に落ちたので救助した」と話しているという。
徳山海上保安部では双方から事情を聞いて事実確認に努めるとしている。
中国電力は6日から埋め立てなど敷地造成のための準備工事を本格化させていて、計画に反対している予定地沖の祝島の漁業者を中心に抗議行動が続いている。
【11/8 18:55 テレビ山口】上関・原発埋め立て作業現場で男性海に転落
http://www.tys.co.jp/NewsDetails.aspx?CID=76ad61b3-5ac1-42ee-8fa2-cee84f622f1e&DID=e4c53de9-ade2-43de-8e4a-e9481138b3be
上関町の原発建設計画の海の埋め立てをめぐり、周辺海域で工事の阻止行動をしていた男性が海に落ちて病院に運ばれました。
午前8時すぎ、上関町の原発建設予定地の周辺海域で、シーカヤックに乗って埋め立て作業の阻止行動をしていた「広島若者の会」代表の男性が海に落ち、救急車で病院に運ばれました。
目撃者によりますと男性は漁船と台船の間にはさまれ、波を避けるため自分で海に入ったということです。男性は頭を打ったものとみられ、病院で治療を受けています。
現在、徳山海上保安部が詳しい状況を調べています。
転載以上です。
拝
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コメント
みんなのために犠牲になることが素晴らしいとか思ってらっしゃるのかな?とか思いました。まだ若いのに、命を無駄にしないでください。これからもっと楽しいこと沢山あると思います。
中電は命懸けで原発を建てようとなんて思ってるんでしょうか?
作業をやめないのは、仕事だから当たり前なんじゃないですか。
建てることに決まったんだから。
冷静な対応をとるべきでは?
投稿: ☆ | 2009年11月 9日 (月) 00時29分
死んでも工事止めようなんて、美談じゃないよ。自分の命を大切にしないやつが、「命を守るために原発反対」ということの矛盾。
投稿: みぃ | 2009年11月 9日 (月) 01時38分
事件や事故は、時間が立てば立つほど曖昧にさせられてしまうものだけど。
即、刑事告訴?
するなら早い方が。
投稿: なつみ | 2009年11月 9日 (月) 07時32分
マハトマ カンディージの言葉で私は失望すると いつも思う 歴史を見れば 真実と愛は常に勝利を収めた 暴君や残忍な偽政者もいた機械化大量生産化された文明は 一時彼らは無敵にさえ見える だが結局は滅びている それを思う いつも私は
今回のテレビの報道の仕方はとても正直残念に思いました 怪我をしたシーカヤックの人は海に落ちたはずでも死に向かったわけでもないと思っています!海を守りたいはずだからです!まずは彼の体調がよくなる事を祈っています
投稿: cax | 2009年11月 9日 (月) 08時24分
現場ではカヤッカー側がきちんと映像や写真の記録を取っている。「作業員が救出した」などと適当な報道があるが、事実はいずれ明らかになるであろう。謝った報道や、無責任な書き込み等に惑わされず、冷静に現状を見つめることを求める富田氏の姿勢に敬服する。人間のみならず全ての生命に放射能という脅威で生命の存続を脅かす原子力発電所に反対するのは当たり前のことである。放射能や環境汚染が、生命や、その生命の命をいただいて生かされている人間に最終的にどのような影響をもたらすかが、より議論されるべき点ではないだろうか。健全な生命を生み出す環境がなくなり、カネだけが残ってしまうような愚かな社会を、後生に残したくない。
投稿: Radio RAHEEM | 2009年11月 9日 (月) 08時31分
それと、専門家に相談すべきですが、
民法709条の不法行為・715条の使用者責任に該当すれば、
民法上も提訴できるのでは。
これだと、監督者(その場にいた中電社員)、中電社長も被告となります。
ただ、ちゃんと自分達で告訴をしないと、
黙っていても、誰かが何かしてくれるわけではないです。(事件が風化するだけではないかと思います)
弁護士さんたちと相談して、早めの行動をした方が良いと思います。
プロではないので、間違った箇所があったらごめんなさい!
投稿: なつみ | 2009年11月 9日 (月) 08時33分
反対派の山戸孝がずっとビデオ回してたけど、表に出ない理由ってなんでしょうね。現場を知らない人(特に反対派よりの人)たちは、情報操作だとかだれかが裏で動いてるとか漫画みたいなことを考えるかも。
でも実はそうじゃなくて、入院した男性が実は危険なところに自ら飛び込み、彼は素人だからわからないかもしれないけど、レッコ環だったから本当に危なかったし、本人だけじゃなくて、周りの漁師さんや作業員も巻き込みかねなかった。
船上に引き上げられ、暴れるから押さえられたけど、話したら意識を失うどころか、ワイヤーを掴んで指から血が出てるのを抗議してきたよ。その後原さんと二人でしくしく泣いていたよ(笑)
ともあれ、山戸孝のビデオは表に出ることはなさそうだね。真実が出たら自分たちが不利になるもん。
投稿: おむ | 2009年11月 9日 (月) 09時08分
入院中の友達について
全く知らない人に悪く言われるのは黙っていられませんが
本人や現場の皆さんが適切な言葉を選んで
正しく状況を伝えて下さるのを待っていようと思います。
でも、何も知らない方が、もしくは知ろうとしている方が
ここのコメントを見て「そうだなぁ」なんて思って欲しくないので
せめて少しでも彼を弁護したいと思います。
少なくとも彼は、命を捨てるつもりなどありません。
美談の為に、海上に出ている訳でもありません。
とても穏やかで、冷静な、優しい青年です。
私が出会ったカヤッカーのみんなもそうです。
祝島の皆さんも穏やかな人たちです。
その穏やかな人たちは
ここまでもずっと「冷静に」行動を続けてきて、
署名を集めても、書類を提出しても、陳情に行っても、
聞き入れてもらえないまま、工事が始まろうとしているから
船やカヤックを出しているんです。
海を愛する人たちにとっては、海を壊しつづける工事と原発に対して、
一方的に決められたことを「決まったから」と諦めるわけにはいかないんです。
今まで一言も反対と言わずに突然抗議行動をしてる訳じゃないんです。
祝島の人たちが26年も反対してきても、
それでも作られることを目の当たりにして
どうしたらいいのでしょうか?
自分が生まれ育って、仕事も食べ物も命も預けている愛しい海を、
目の前でどんどん壊されてしまうんです。
それでも「抗議行動」と言っても、何かを投げたり壊したりするのではなく
ただ、カヤックで出て行って直接「やめてください」と
彼ら一人一人が「人として」聞いてくれる事を信じて訴え続けているのです。
あなたが、とても大切に思っているものを、人を、土地を、
一方的に「決まったから」って壊され始めたら、
あなたならどうするんでしょうか?
そして、
彼を押さえつけた4人の作業員の方も、
それを見ていた、もしくは指示した中国電力の方も、
もしかしたら普通は「良いパパ」なのかもしれません。
でも、そういう暴力行為に出るほど、追いつめられているんでしょう。
どうしてこういうことになるのか、
反対される原因は「一方的に決められたこと」だからです。
そしてこういう事業は必ず一方に大金を落として「地元」に対立させます。
下請け、孫請けの人たちが追いつめられているのは
そこにプレッシャーをかける「上」の人たちがいるからです。
私たちはその「黒幕」を知るべきです。
市民をズタズタにするお金をばらまいている企業や、
真実を報道させない「お金の動き」を見極めるべきです。
こんな説明なんて私が書くのではなくて
このブログやいろんな資料を見れば良いのかもしれませんが、
そしてもしかしたら、ブログの皆さんがまだ検討している最中なのかもしれませんが
今回の報道を受けて、「知ろうとする人たち」がここを見るかもと思って
その間にも彼を誤解する人がいてほしくないので
言葉足らずかもしれないけど、頑張って書いてみました。
管理人の方や、現場の皆さんにとって
よくないと思う表現などありましたらご連絡下さい。
または削除して頂いても構いません。
長々と失礼しました。
なかなか行けないけど、遠くから、いつも思っています。
諦めずに頑張りましょう。
寒いだろうに、海を守ってくれて、ありがとう。
海は世界と繋がっています。
お母さんのお腹の中の赤ちゃんとも繋がっています。
私も海を守りたい。
海も。水も。空気も。土も。空も。
私たちがお金で作れるものはありません。
まずは皆さん、お体に気をつけて。
投稿: トモダチ | 2009年11月 9日 (月) 15時39分
RE:トモダチさん。
実直な、その場の空気、人をちゃんと知っているからこそ冷静に熱く凛としたコメントになったのだと思いました。
美談だの何だのと言いたい人は言っておけばいい。想像力のある人はみんな彼が海を守りたかったのだと伝わっていることだと思います。
いつも守ってくれている皆さん。僕は一度しか行けてないのですが、あの島と海が忘れれません。
本当に皆さんにはありがとうをいつも思っています
http://blog.goo.ne.jp/gotoukenta_1983
投稿: 後藤健太 | 2009年11月 9日 (月) 17時23分
今日、埋め立て許可を出した山口県土木部港湾課に電話を入れました。主任が休みとのことだったので代わりに出た男性職員と話しましたが、「地元の理解を得ながら安全に作業を進めるよう中電に言っています」と判で押した答えしか帰ってきません。この2ヶ月ずっとこれ以外言わないのです(私は過去4回電話しました)。
だいたい、抗議行動が始まって以来一度も現地に行っていないというのが無責任。
とにかく早く現地に行って状況を見て、双方から話を聞いて下さいと念を押しておきました(知事にそう伝えるようにとも)。
免許を出せばあとは何が起きても知らん顔なんでしょうか?
投稿: FUJITA | 2009年11月 9日 (月) 20時07分
カヤックって、一体どれだけの電力と石油を使って出来てるのかなぁ?
こういう人達ってこんな事、考えた事ないから何でもできちゃうんだろーけど…
裸で抗議しろとまでは言わないけど、カヤック乗って「環境、環境」ってよくもまあ、言えるもんだ。
投稿: 一般人 | 2009年11月 9日 (月) 21時26分
はじめまして。筒井と申します。
今回の暴力事件、絶対に許すことができません!
そこで、山戸さんの撮られた写真(カヤッカーのすぐ上でクレーンが作業してる様子とか、ヘルメット被ってない作業員の様子とか)を、
中電の危険な作業の証拠として、マスコミに提出できないだろうか?と思っています。
もしよろしければ、私がその役目を負わせていただきたいのですが。
あ、でも、もうすでに試みていらっしゃることであれば、また他の手を考えます。
とにかく、何かせずにはいられないのです!
写真の件、もしお許しいただけるなら、
どの写真がわかりやすいかなど、指定していただければありがたいです。
私自身、写真転載のしかたなど、まだよくわかっていないのですが、
時間がかかっても、何かできることをさせていただきたいのです。
とにかく、被害者の方の、一日も早い回復をお祈りいたします。
投稿: 筒井雪江 | 2009年11月 9日 (月) 21時57分
一般人さん>
(僕も「一般人」ですけどね。笑)
人はみな、二酸化炭素を吐きますね。
今の時代、多くの人が電気も車も使っていますね。
二酸化炭素を吐くけど環境を少しでも守ろうとしている人と
「お前も二酸化炭素吐いてるだろ」と言って環境を守ろうとしない人では
同じ二酸化炭素吐く人間でも、前者の方がマシだと思います。
環境破壊派の人達は車も電気も石油も原子力も気にせず使いながら、
お金も権力もどんどん使って「美しい環境破壊」のキャンペーンしていくから、
環境保全を訴える人達も同じように、あるいはそれを追い越す勢いで
「守ろう!」って言わないと間に合わないぐらい破壊されている。
そこで破壊派が「環境派なら車も電気も石油も使うな!」と言うのは
破壊派に都合のいいように話をすり替えられてるだけですよね。
本当は破壊派が「美しい環境破壊」キャンペーンしなければ
環境派も走らなくて良いってだけの話なのにね。
それでも環境派はハンディであっても
「なるべくエコな素材」とか
「なるべく環境に負荷の少ないキャンペーン」を心がけている辺りが
バカ正直で涙ぐましいと思いませんか!(T▽T)
最終的に「二酸化炭素を吐くぐらいなら息を止めろ!」というぐらいまで
ストイックになると「生きる」ことさえできませんよね。(笑)
だから、二酸化炭素は吐くけど、
なるべく環境を良くしたいと思う人が1人でも多く生きていてくれないと
環境の事を全く考えない人ばかりの世界になってしまうから
呼吸以外の部分でなるべく二酸化炭素を出さない努力をしながら
ちゃんと「生きて」いてほしいのです。
二酸化炭素は、酸素になる方法を小学校で習いますが
放射能や放射性廃棄物は科学者でさえどう処理していいか分からない。
とても怖いから、危ないから、ガラスに固めて、遠くに埋めて「捨てた」事にする。
その為にたくさんの豊かな大地を掘って、一生使えない土地にする。
発電で沸いた放射性お湯をどんどん垂れ流す。
海水温を直接的に上昇させる。
彼らの言う所の「万が一」事故が起きたら。。。
そんなもんが55基もあるなんて、「放射性廃棄国」ですね。
二酸化炭素を悪者にして原子力を進めてる場合じゃないですよ。
そんなものを一生抱えるよりは
今、カヤックや漁船を出してでも止めた方がマシです。
「お前も○○するだろ」とか揚げ足を取り合うのではなく、
ひとつずつ少しでもマシな方を選んで行けば
良い方向に向かうと思うのです。
たくさんの「一般人」さん、
お互い、良い知恵を出し合いましょう。
投稿: 少年A | 2009年11月 9日 (月) 23時55分
少年Aさんのおっしゃる通りだと思います。
発電の手法はたくさんあります。もちろん節電することも大事ですが,発電量の1/3は廃熱、1/3は企業,そして残りの1/3で日本中の家庭の電気をまかなっていることをご存知ですか?
たかだか電気と引き換えに放射能被害の被害やリスクを負うことはないんです。
「世界で利用する電力をカバーするのにどれくらいの太陽電池が必要か」試算が出ていますが,世界中の電力をまかなうのに必要な面積は,スペイン1個。日本中だと,山口県より少し小さいくらいの大きさです。
日本中の屋根で充分カバーできるでしょう。
そもそも送電ロスや廃熱のロスが減ることを考えれば,全発電量の2/3だけ発電できれば良いのですから,もっと小さい面積になるでしょう。
「世界で利用する電力をカバーするのにどれくらいの太陽電池が必要かを表す地図 」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090830_solar/
原発を賛成する人も,良く知らない人も,無関心な人も,リスクは反対する人と同じに負っています。
太陽電池は,廃棄物の問題もありますが,同じ廃棄物でも放射能より全然ましです。放射能廃棄物を安全に処理する方法は,人類は持っていません。
自分だけ無関係にいるわけにはいかないんです。
投稿: ヒナノヒオウギ | 2009年11月10日 (火) 02時09分
コラコラ
皆さん、長文書いたり、遅くまで起きてたら、電力の無駄使いですよ(笑)
投稿: 電力会社 | 2009年11月10日 (火) 04時57分
朝一で長文作って、電気を無駄遣いしてます(笑)
中国地方に縁のあるものとして、遠くからインターネットを通じて、一連の出来事をみているモノです。
私は原子力発電所の反対派ではなく、むしろ推進派ですが、現行の推進には疑問が多く、手放しでの賛成はしていません。
上関の当事者ではないため、祝島をはじめとする反対派の方や事業者の中国電力やその他多くの関係者の方々に対して、偉そうなことを言える立場ではないこと、棚に上げて、電力の現場にいるものとして、正直に思っていることを書かしてもらいます。(掲示板に書くような簡潔な文書ではなくてすいません)
現場がどのような状況であったにせよ、お互いに引くに引けない状態であったにせよ、ケガ人が出たことは非常に残念です。
カヤックの方は、何かを守るために直接行動されることは、並大抵の勇気ではできないことだと思います。自分が同じ立場であったとき、勇気がふりしぼれるかわかりません。 愛すべき海や自然を守るために、自分が動かなければどうしようもなくなるとの想いは伝わってきました。
9月の中頃の阻止行動からみると、なぜ急に強硬な作業や阻止行動になっていったのか?
実際に現地を見ていないし、インターネット上の情報しか得られないので、思い込みでしかありませんが・・・。
中国電力が、直接の作業から請負作業に切り替えて、できるところからやっていくと話していた段階で潮目が変わり、反対派の方は対応を変えていく必要があると思います。請負作業に切り替わった時点で、もはや直接行動は危険ですし、直接行動がもつ負の効果が出てしまうと思います。電力会社の悪事という見せ方よりも、過激派環境保護団体として見られてしまう気がします。
反対派の立場の方の意見はここに多数あるので、その他の関係者(主に推進派)のことをまず考えてみたいと思います。
どのような現場であれ、請負作業では工事を指示された予定日内に竣工させることが絶対であり、生きる糧を守るための反対派の阻止行動がどのような正義であっても、請負作業者にとって何の関係もありません。(現場で請負作業を実際にされている方に心の葛藤はあろにしろ、彼らからしてみれば、カヤックは阻止行動ではなく、当たり屋と同じくらいにしか思われていません) むしろ工期を遅らせれば遅らせるほど、危険な強行作業になります。
請負作業者はそれこそ、妨害行動をされ工事に遅れが生じることで、自分達の生活が守れなくなってしまうため、工事を妨害する反対派は悪であり、彼らも家族の生活を守る「正義」をもってして、安全を無視しがちな強行作業をしているのだと思います。原子力発電所の工事に関わらず、ダムやマンション建設などの反対派相手に、作業者が強行工事を進められるのは、このような考えかたの違いだと思います。
一方、中国電力としても、地域の安定供給が絶対という思いから、無理矢理にでも新規電源の確保に躍起になっています。計画から随分経つのに、今頃になって急に強行作業をしている背景として、次のことが考えられます。 考えられるのは、政権交代による厳しい二酸化炭素の目標と、高騰する燃料費が経営のネックになる石油依存の体質から、他社よりも低い原子力比率を何としても上げたいからでしょう。電力会社の考えとして、電力が足りないから作るのではなく、電源構成を変えていきたいから作る。(→反対派の方の「電力は余っていないだろう」の論法は、電力会社を取り巻く環境の変化から、今では多少的外れになってしまっている)
これは、電力各社とも原子力比率向上を目指していることから明らかだと思います。
ちなみに、ここ最近の突出した中国電力株価の下落をみても、市場が中国電力の電源構成を他社と比べ不安材料にみていることが、一つの原因と考えられます。
中国電力に限らず、電力会社は安定供給を維持するという「正義」を実現するためのロジックとして、「安定供給→競争力の向上→環境の変化への対応(CO2削減目標や自由化での競争)→電源構成のベストミックス化」(多少飛躍してますが・・・)が考えられます。このロジックに基づき安定性、経済性、環境性を考慮したうえで、原子力発電比率の向上が、安定供給を絶対としつつも自由化の競争に勝ち残ることができる、と判断していると思います。 CO2削減の義務を課されても、もし電力自由化以前の、経済性を考える必要があまりない状態が続いていれば、立地交渉が難しく、住民訴訟で差し止めになれば一発オジャンのきわめて不安定な原子力よりも、原子力以上に多額のお金をかけて、風力や太陽光発電などの汚い(不安定な)自然エネルギーを、キレイな(不安定ではない)状態とした電源を構成していたと思います。経済性の点さえクリアすれば、自然エネルギーを電力会社が黙ってヨソから買うばかりの存在になるとは考えられません。
※個人的な意見として、電力会社は原子力で中期的な競争力をつけた後に、管理できる範囲で自然エネルギーを徐々に増やしていく長期戦略をとるのだと思います。
→自然エネルギーが素晴らしいのはよくわかりますが、急には理想の割合まで変換できません、原子力はつなぎとして重要な位置づけにあると思います。
その他の立場として、民主党の支持団体「連合」に属する電力総連。労働組合は、雇用を生み出し、守ることが「正義」であり、多くの雇用生み出す原子力推進に邁進するのは自明です。電力会社の経営が原子力を推進しているというよりも、むしろ労働組合が推進しているんじゃないでしょうか?経営が原子力を本当に作りたいのなら、さっさと現地へトップが出向いて、反対派との説得交渉をするなり、なし崩しどころか有無を言わさずに一気に工事をしていると思います。要は、電力会社も原子力建設に本腰が入ってないのでしょう。
民主党も25%削減の目標達成のため、原子力と自然エネルギーを両輪でやっていく考え(やっていくしかない)で変化はないと思います。ここにも、公約を守る「正義」があります。話が逸れますが、自然エネルギーの余剰買取を全量買取にして、国民に負担させれば国は手出しなしで・・・と、大事なことに身銭を切らないような腰の据わっていない考えで、うまくいくわけないと思います。
現地におられる関係者の方は、立場が違えど正義の名のもとの行動をされており、誰かが悪くて誰かが正しいわけではないと思います。 反対派の方へ補償金目当ての行動だという誹謗中傷、正義を振りかざしてやり方が汚い悪の事業者を中傷する、その手先だと作業員を罵る。 立場が違えば正義にもなるし悪になる、どれも正しいことだと思います。
今回の本当の悪は、ケガ人が出るまで誰も一歩も引かずにやってしまった雰囲気そのものだと思います。
漁船やカヤックがいるのに危険な作業をした中国電力作業員はもっと慎重になれなかったのか、逆に強引な重機の作業をわかっていながら生身のカヤックや漁船が接近しすぎていたのに、誰も止めずに「ガンバレ」と応援を浴びせるだけでよかったのか。
確かに中国電力側に暴力的な行為や意識があったのかもしれません、しかし誰もカヤックの人間が無茶をしているのを仲間が止めなかったんでしょうか?ケガをした彼も、来たばかりの頃ならこんな無茶しなかったと思います、ここまで彼を追い立てたのは中国電力の一連の行動だけが原因とは考えられないと思います。
これを機に冷静にそれぞれの立ち方を考えてもらいたいです。
私の個人的な意見として、
<反対派の方へ>強行的な直接阻止行動は、その想いとはかけ離れた、一部過激派の行き過ぎた行為と歪曲されてみられてしまうことが心配です。マスにはそのように見えても、「自然を愛する正義の人間だけは本当のことはわかっている」というような考えで、無責任にカヤックの方をはじめ現地の人達に「ガンバレ」「わかってるよ」、と声をかけ続けることは彼らを引くことのできない「正義」へ祭り上げてしまい、彼らが取り返しのつかない、さらなる被害を被ってしまうのではと大変心配しています。単に反対派をゴネ得という人間よりマシですが、カヤックの人間達に無責任な応援をして、中国電力を叩くことで正義感に浸っているような文書が、ブログや掲示板に散見され、見かけはいいが前者同様の本質的な無責任さを感じます。また、自分達が被害者になることが目的になってしまうことも懸念します。(某ダムのように、被害者であることを強くアピールし過ぎると世論が嫌気をさすと思います。)
感情から想いを行動にするのと、感情的な行動は違うと思います。
工事が始まり、悠長なことは言ってられない、ヨソものが偉そうなことを言うなと思われるかもしれませんが、効果的な抗議行動として、現場水域での直接行動から場所を移すべきではないでしょうか。数日前、ゼネコンの友人と一緒に、上関関係のHPやブログを見ながら聞いていた話では、「たいがい、工事の反対行動する連中は抗議する場所をまちがってる。工事が始まれば、現場は施工会社や請負業者ばかり。お客さまが絶対。工期間に竣工させるんが仕事。電話で事務所に抗議されても、ハイハイって聞いて、お客さんにいうときます、ガチャン!て、やるけど言えるわけないだろ・・・。それになあ、これ見たらブイを置いてる作業区域に抗議の人間が侵入してるだろう、うちからしてみれば土足で自分の家に入られてるんと同じ、警察呼んで排除しろよ。職人がいたらブチギレてたたき出してるぞ。まあ、今回はお互い様だけど、電力に海に入られて嫌なのになんでこんなことがわからんのんだろうか。ちなみに、職人が入りだすと、上の決定がないと、現地はどんだけ邪魔はいっても作業やりきるぞ。わかってないな。」とのこと。言い方にトゲがありますが、本当に止めたいんなら、現場じゃなくて、本当に作業を中止させられる所を見極めて、そこに全力をそそげとのことだと思います。
意思決定をする場所(中国電力本社前や経済産業省前、首相官邸前)での静かな連日の抗議行動の方がよっぽどこたえると思います。極めつけは電力のハンガーストライキ(電力会社に契約廃止を申し込む、計量器の撤去や引き込み線の撤去だとなおよい)だと思います。これに関しては、極端な話で実際に行動するのは非常に難しいですが、電力会社の「電気を送ってやっている」という立場はもはや通用しなくなります。(相当な覚悟だと思いますが、実際に、電力会社と付き合いたくないからといって契約を辞めて電線を取払い、自家発電を行い、電柱の敷地関係の交渉で優位に立っていた人をみたことがあります)
他にも「 善良なる被害者VS悪の事業者」の図式をやめて、今も積極的にされている自然エネルギーへの啓蒙活動が重要だと思います。原子力以外の道をいかに取るべきか模索する立場をはっきりとアピールし、原子力立地の当事者として声を大にして、イメージや風評から単に被害者の応援をしているだけの人間を増やすのではなく、それぞれが自分で考えた結果の世論を味方につけてもらいたいです。
※あまりよい考えがまとまりませんでした。ぱっと思いつくようなら、とっくに日本中の原子力発電所は止まっているでしょうし。
<中国電力ならびに電力会社へ>原子力を推進するものとして、現在のやり方は何か違う、旧態依然としており、透明性に欠ける。電力会社にいながら、原子力発電所に関しての情報がキチンと伝えられていないと感じます。これでは、地域への透明性があるのだろうかと感じる。
恐ろしい兵器として使われた原子力を、逆に豊かさを享受するためにあえて利用する。嫌なもの、都合の悪いものを排除するのでは何も進まない、受け入れて自分の成長のために良い方向で利用する。これは人間関係でも同じだと思う。私の祖父母は原爆で被爆しており、原子力について小さい頃から考えていた末の、推進理由の原点はここにあります。
反対派の意見をどんどん取り込んで、どうやれば胸を張れるような原子力が作れるのか、どうやれば透明性を高められるか、反対派を懐柔・説得することや排除するのではなく、寛容に取り込むべき。耳に痛いものを近くに置くことこそ、成長への道が開けるのでは。(耐震がどうと言われるなら、耐震のことを言う人間を引き込んで、どうやれば大丈夫になるのか一緒に考えてもらう。放射能が漏れているという人間がいるなら、その人間をとりこんで、どうすれば放射能漏れの心配のないようにできるか一緒に考えるべき。)
国の政策だから推進をするといったやり方や、地域をないがしろにするやり方一辺倒ではもはや通用しません。目指すべきは、一人一人が原子力をはじめとした、自国のエネルギー政策に対して考えを持ち、納得をしたうえで原子力を推進すること。世界中で原子力推進の波があるからといって容易に乗るのではなく、脱原発を推進してきたドイツやスウェーデン、スイスが原発を容認・推進に変化したように、政策よりも世論が押していることに学び、いかに考えられる人を作ることが、原子力発電事業者としての使命だと思います。
<請負作業の方へ>連日の緊迫した空気の中、主義主張を抜きにして感情的にならずに、とにかく今後のゼロ災害をお願いしたいです。災害の現場に立ち会わせて得する人間はいません、みんな一様に不幸になります。
全く言葉も選べず、思いつくままに書いてしまいました。昨晩はいろいろと頭の中がグルグルとしてました。
結局お前の軸足はどっちなんだと突っ込まれるかもしれませんが、現状の推進・反対ともに思うことがあるので、フラフラしているのだと思います。
以上です。駄文を失礼しました。ここに、こんなにも偉そうな文書を書くのは場違いかもしれません、不適切でしたら削除をしてください。
投稿: 考えるべき傍観者 | 2009年11月10日 (火) 06時03分
トモダチさん。
すみません、管理人の方以外の方にコメントするのも失礼かと思ったのですが、
どうしてもお願いしたいことがありましたので、
思いきってコメントさせていただきます。
私は、筒井雪江と申します。
過去に、祝島に布メッセージを送ったり、
中電に抗議電話をしたり、
その後も、何かできることはないかと模索している香川県民です。
あなたさまのコメントを読ませていただき、
私はとても心動かされました。
私の他にも、心ある方があなたの文章を読めば、
きっと共感し、事の重大さに気付いてくれることと思います。
あなたのお友達のカヤッカーの方に関して、
変な誤解をされている方も、
きっと考えを改めてくれることと思います。
そこで、大変失礼なお願いなのですが、
あなたさまの文章を、山口県もしくは全国規模の新聞に、
投稿させていただくわけにはまいりませんか?
「被害者の男性のご友人のコメント」ということで。
突然、こんなお願いをして、申し訳ありません。
でも、この事件のことを、真実を、
少しでも多くの方に、
「無関係ではいられない事」として受け止めてほしいのです。
投稿: 筒井雪江 | 2009年11月10日 (火) 14時19分
トモダチさん
あなたの投稿文を読みました。
ありがとう!
あなたは、本質的なことを、とても分かりやすいシンプルな言葉で言い表してくれました。
いま、田ノ浦で起きていることの本質を、そして阻止行動を行っている仲間たちは何を考えて行動をしているのか。
本当に大事なことなのです。あなたが書いてくれたことは。
投稿: hitoshi | 2009年11月10日 (火) 22時39分
おそらく原発推進反対を問わず、対立が増すだけの現状は殆んどの人が望んでいないと思います。
双方が矛を納めて話し合いのテーブルにつくには、埋め立て免許を出した県が仲裁に入るしかないのでは?
しかし今日の県庁への電話では、まだ現地に行ってないとの返事で呆れました。
もう一点、私はたとえ抗議行動がなかったとしても、日本のような地震国に原発を建てるのは反対です。世界の殆んどの原発が過去に大地震のないところに建っているのに、こんな地震多発地帯に55基もあるのは日本だけ。
しかも、「原発の耐震安全性」について国は電力会社に丸投げです。大地震が起こって原発が放射能漏れ事故を起こした際の防災計画は、どこにも存在しません。
いつ東海地震が襲うかわからない浜岡原発の近くに住む者として、埋め立てで内海に原発を造るなど自殺行為であることを、多くの人に知って考えてもらいたいです。
投稿: FUJITA | 2009年11月10日 (火) 22時56分
考えるべき傍観者さん、ありがとうございます。普段の自分の生活から想像する範囲では、カバーできないところ、それぞれの現場や立場の人たちの中にある、それぞれの空気感を、少し想像できた気持ちです。
私は個人的には、原子力は現在動いているの原子炉の寿命にあわせて止めていくべき、新規の建設には反対、という考え方です。そして、この問題に限ったことではないのはもちろんですが、意思決定を行うところで決めたこと、とりわけ大きな事業を中央から地方へ持ち込む過程で、地域や文化を分断するやりかた、その「やりかた」そのものについて、何か釈然としない、納得できない、疑問を持ち続けてきました。
考え方や意見を整理し、きちんと表現すること、なぜ伝えたいことが伝わらないのか、伝え方に問題は無いのか、誰に伝えるべきなのか、どのような表現で・・・考えなくてはならないことは山積していて、頭の悪い自分ではいっぱいいっぱいですが、現地ではない場所から、この問題に思いを寄せている一市民の私にとって、まず、それぞれの現場ごとの「全体としての空気」を知ることは、大切なことだと感じています。このような書き込みには勇気がいったと思いますが、ありがとうございました。
カヤッカーの方の一日も早い回復をお祈りしています。
投稿: becchi | 2009年11月11日 (水) 13時09分
筒井雪江さん。
ありがとうございます。
もしも彼にとって良い方向に動くためならば
どうぞ引用して下さい。
後藤健太さん、
hitoshiさん。
ありがとうございます。
こういう所で書くのはすごく勇気が要りますね。
でも、こうして反応してくれる人がいて、書いて良かったと思いました。
中国電力と事業主と作業員の皆様。
少しでも急いで事業を進めたいのも分かりますが
こんなにも全国に知れ渡ってしまった今、
このまま工事を進めては「強引」だと言われるばかりです。
正しい事をしている自信があるのならば
まずは工事を中断して、一方的な説明会ではなく、
「丁寧に話し合う」時間を作ってもらいたいです。
投稿: トモダチ | 2009年11月11日 (水) 18時44分