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2009年12月28日 (月)

【NEWS】サステナブル・スウェーデン・ジャパンからメールニュース

12月8日にカフェオハナで、持続可能な未来について語らう「ミツバチ茶話会」の3回目を開きました。
(4回目は1月25日20時からです)

この会に参加してくださったサステナブル・スウェーデン・ジャパンの代表をされているレーナさんから、
今年最後のメールニュースを頂きました。

以下、転載・転送歓迎です。

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「新年に向けて」のかたちでメールニュースを書くのが今年で4回目になります。年末の挨拶として始まったのがだんだん活動計画のような長い文書に発展してしまいました。今年は挨拶を前に、活動予定を後ろにします。毎年、多くの方々と一緒に仕事をしているので、頭の中を整理しながら来年の予定を公開するのがよいことでしょう。

来年は「寅年」。年賀状など、身の回りがトラのイメージでいっぱいになってきましたが、モデルになっている本物のトラはとても少なくなってしまいました。全世界で4000頭ぐらいしか残っていないそうです。
http://www.jtef.jp/index.html
トラの危機的な状況が幅広く知られ、トラ保護が進む年になることを願いながら、良いお年を迎えましょう。

Lena

2010 年の活動予定

目次

スウェーデンツアーの共同企画、共同主催への誘い
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画にスウェーデンが登場
スウェーデンの原発事情を伝えていく必要
2010年注目点1:スウェーデン総選挙
2010年注目点2:名古屋、生物多様性条約第10回締約国会議「COP10」
子供時代のエチオピアへ
イサベラ・ロヴィーンさんの来日を
2012年注目点:「Rio + 20」ブラジルで再び「地球サミット」
2014 年注目点:「ESDの10年」最終年の総括会合が日本で


★ スウェーデンツアー、共同企画、共同主催への誘い
2010年のツアーは現時点未定です。自分としては、ゼロから企画して募集するツアーの代わり、依頼に応じて視察のアレンジと同行通訳をする仕事が増えています。ツアーの企画はこれからもしたいと思っていますが、中核となる参加者数名が最初からいる状況、あるいは大学などと組んで共催できるかたちでないと難しいと感じています。そのため共同企画や共催をしたい組織などを探しています。自分として興味あるテーマ:
「生物多様性と食品」
「資源が豊富な北部スウェーデンのエネルギービジネス ~ 対立と可能性」
「自然と多様性と教育~人間社会と生物界の多様性を育む教育」
「持続可能な発展と民主主義」(来年9月に総選挙が行われる機会に)
「道路建設などの大規模インフラプロジェクトの政策決定プロセスとサステナビリティ」

★ 鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画にスウェーデンが登場
ドキュメンタリー映画の鎌仲監督は2008年と2009年、スウェーデンの持続可能な社会づくりを取材しています。平行して日本の祝島とその近くの原発建設計画を巡る対立を取材しています。両方が春に公開される予定の「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画に出てきます。どんな映画になるか、楽しみです。
http://888earth.net

★ スウェーデンの原発事情を伝えていく必要
2009年はスウェーデンの原発政策が久しぶりの変化しました。そのことについての日本の報道は間違った印象を与えています。私だけではなく、スウェーデンと日本の両方を見ているエコ仲間も不満です。スウェーデンが鎌仲さんの映画に出てくること、日本のメディアが偏った報道をしていること、来年はスウェーデンの原発事情を説明していく必要があると感じています。今年のスウェーデンの政策の変化については、自分で記事を書いていないけれど、ヨーテボリ在住の佐藤吉宗(よしひろ)さんが『「スウェーデンが原発新設」ー 報道の真相』、「原発の増設ではなく、原発依存の抑制に取り組むスウェーデンの意欲」というよい記事を書いていますので、ホームページでダウンロードできるようにしています。ぜひ参考にしてください。
http://www.netjoy.ne.jp/~lena/kankyoloji.html

★ 2010年注目点1:スウェーデン総選挙
9月19日、4年ぶりの総選挙が行われます(国会、全県議会、全地方自治体「コミューン」)。前回は社会民主党が負け、4党の連立政権に政権交代しました。今回は社会民主党に戻るのか、連立政権は残れるのか、原発は久しぶりに選挙の争点の一つになるのか、興味深い選挙になりそうです。

★ 2010年注目点2:名古屋、生物多様性条約第10回締約国会議「COP10」
2010年の大きなテーマはやはり自然保護と生物多様性。この会議が日本で開かれることによって、日本の多様な生き物に関する知識が幅広く増えること、すべての生き物の生存権が保証されること、日本の自然保護政策のレベルアップにつながることなど、よい効果を期待しています。

自然、特に野生の自然、を大切にする心は野生の自然との出会いから生まれやすいと思います。私は東アフリカに育ったおかげでそういう体験に恵まれました。

★ 子供時代のエチオピアへ
2010 年秋、4歳から9歳までの5年間住んでいたエチオピアで旅をします。プライベートな旅行ですが、活動の大きなインスピレーションにもなる可能性があると思っています。エチオピアはもっとも貧困が多い国の一つですが、文化的にユニークな国です。子供として経験した社会と自然、大人として新しく経験すると自分がどんな気持ちになるか、楽しみです。

★ 3月末から、スウェーデンの自然学校関係者来日
COP10は、会議に向けてのプロセスがとても大事だと思います。多くの人々がいろいろな視点から生物の多様性について新しいことを知ったり、考えたりする機会だと思います。スウェーデンからの話題提供として、自然学校の先生たちが来日します。3月末、4月の始まりの予定です。

スウェーデンの学校教育は自然が教室の一つとして使われています。自然学校は自治体が運営しているものが多く、正規の教育の中での役割を果たしています。生徒は五感を使い、自然についてだけではなく、自然の中で数学なども勉強しています。自然学校はさらに、普通の学校教員が野外教育の手法を導入できるよう、教員養成の役割も果たしています。自然を五感で体験するところから生物多様性への理解が生まれるので、名古屋会議は、日本の教育の中の自然の役割はどうなっているか、文部科学省に問いかけるよい機会だと思います。
2人~3人の自然学校の先生が来日の予定です。かれらは全国で使われている「野外で数学を学ぶ」などという教員向けの指導書の著者です。

来日グループのまとめ役として、来日経験が以前あり、持続可能なスウェーデンツアーのコーディネーターでもあり、ESDを熱心に推進しているバルブロ・カッラ(Barbro Kalla)さんも来日します。

★ イサベラ・ロヴィーンさんの来日を
今年11月にスウェーデン語から直接翻訳された本「沈黙の海ー最後の食用魚を求めて」が出版されました。スウェーデンをはじめヨーロッパの漁業資源の危機的な状況を指摘し対策を呼びかけています。
http://www.shinhyoron.co.jp/cgi-db/s_db/kensakutan.cgi?j1=978-4-7948-0820-

著者のイサベラ・ロヴィーン(Isabella Lovin)さんはもともとジャーナリストですがこの本を書いたことをきっかけに2009年の夏から環境党所属のEU議会議員として活躍しています。
予定はまだ未定ですが、翻訳者の佐藤吉宗(よしひろ)さんと協力をしながらイサベルさんを日本に呼んでみたいと思っています。

最後に数年先の予定も視野に入れておきたいと思います。

★ 2012年注目点:「Rio + 20」ブラジルで再び「地球サミット」
この文書を書いている間に面白いニュースが届きました。全世界がCOP15でコペンハーゲンに目を向けている間に国連総会でこんなことが決まったそうです:気候変動枠組み条約、生物多様性条約、アジェンダ21などの出発点となった1992年リオで開催された「地球サミット」から20年たったところの2012年に、「Rio + 20」というかたちで国連がブラジルで新たな地球サミットを開催するそうです。メインテーマの一つがグリーンエコノミー。より詳しい情報は来年から出てくるでしょう。
http://www.earthsummit2012.org/

★ 2014 年注目点:「ESDの10年」最終年の総括会合が日本で
「ESDの10年」提案国の日本がその総括もすることになったそうです。
http://www.esd-j.org/j/topics/topics.php?itemid=2855&catid=92

以上です。

------ End of Forwarded Message

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コメント

>ヨーテボリ在住の佐藤吉宗(よしひろ)さんが『「スウェーデンが原発新設」ー 報道の真相』、「原発の増設ではなく、原発依存の抑制に取り組むスウェーデンの意欲」というよい記事を書いていますので

つまり増設は認めないけど、リプレイスが可能ということですね。スウェーデンの原子力比率は、この方が記載されている通り、日本の原子力比率よりも多く5割近くが原子力です。

誰か世界がどう報じているか、呼んでみたいと思うのですが、原文をお持ちでないでしょうか?(英語なら読めます
大手のメディアであれば嬉しいです。

投稿: フル・フロンタル | 2009年12月28日 (月) 20時53分

こんなのがありました。
http://www.latimes.com/news/nation-and-world/la-fg-sweden-nuclear20-2009dec20,0,5613216.story
コメント欄がおもしろいですね。
日本に比べると増殖炉に楽観的というか・・・。これが米国の世論ってわけでもないでしょうが。

投稿: 男子力発電所 | 2009年12月29日 (火) 01時08分

ありがとうございました。
また、返信が遅れ、申し訳ありません。」
私はバイリンガルではないので読むのに時間がかかります(涙)
ただ、英字新聞や論文は、高卒レベルの英語で読めるので助かります。

本記事は、地球温暖化問題(裏を読むとビジネスかな?)によって脱原子力を見直さざるを得なかったスウェーデンの苦悩がよく表れているのがわかりました。
ヨーロッパの原子力ルネサンスも冷静に(ドイツの廃炉延長等のポジティブな情報もフィンランドの新規建設に予想以上の高コストがかかる等のネガティブな情報も)記載されていて比較的ニュートラルな記事だと思います。さすが、ロサンゼルス・タイムズ。

コメント欄も読みました。高速炉に関しては、私はこのコメント投稿者とほぼ同意見です、特に放射性廃棄物に関して。(コストが一番の課題だと思っています)

情報提供として、OECD/NEAより地球温暖化に関する原子力の役割が報告されています。
http://www.nea.fr/html/general/press/in-perspective/addressing-climate-change.pdf

反論も多いに結構です。生じた疑念に関して私が全てお答えできるかわかりませんが、感情論ではない反論は非常に勉強になります。

投稿: フル・フロンタル | 2009年12月29日 (火) 20時58分

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